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2014/02/26 |
Nadia Reisenberg |
Sviatoslav Richter | Sviatoslav Richter | Sviatoslav Richter | Sviatoslav Richter | Sviatoslav Richter |
Philips/日本フォノグラム X-5530 [LP] 録音年からすでに50年がすぎた。リヒテルには数多くの録音があり、いずれも何
度も再
プレスされてきた。しかし、ジャケット画はいつもいまひとつなのが不満だった。そんなところに、このLPと出会う。
ダントツの出来映え。LPならではの大
きな紙面を生かし切っている。ロゴもいい。そして、リヒテルのピアノからはまるで音が聞こえてくるようだ。迷わず
ジャケ買い。収録曲はほぼ同じだが、最後 に「別れの曲」があって、これもいい。製作関係者のセンスが光る1枚。
Philips CCP-9507 このCDのデザインもいい。つねに暗譜で弾いた、指が大きい、やや高めのイスに
座って 弾く、そんなリヒテルの様子がよくわかるジャケ画だ。
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Columbia Odyssey Y32223 [LP]
セル+クリーブランド響とのカップリングされたもの。
日本フォノグラム PL-17 [LP] ハイティンク+コンセルトヘボウ管とのカップリング。
ユニヴァー
サルDG UCCG-3169/70
ムソル グスキーの主要曲すべてが名演に よってCD2枚に収められている。ラヴェル版はジュリーニ+シカゴ 響の 1976/4が収録されている。 |
Sviatoslav Richter | Sviatoslav Richter | Sviatoslav Richter | Eva-Maria Rieckert |
Bernard Ringeissen |
Peter Rösel |
Sam Rotman |
Jacques Rouvier |
Alexander Rozanov | Mikhail Rudy |
arr. Rimski-Korsakov | 原典版 | 原典版 | 原典版 | 原典版 | 原典版 | 原典版 | 原典版 | 原典版 | 原典版 | 原典版 | 原典版 | 原典版 | 原典版 | 原典版 | 原典版 | ||
Romeo Record 7293/4 |
Urania SP-4218 |
Harmonia mundi PR 254
034 |
WHRA WHRA-6023 |
キングレコード KICC-2268 | Philips 420 774-2 | Victor VICC-2016 | TNC Reco. CD-H1461-62 | BBC Legend BBCL 4103-2 |
Antes BM-CD 31.9050 |
Disque ADOS 14.166-2 |
Berlin Classics 00946428BC |
PHI-997 |
Denon OF-7134-ND
[LP] |
Mystery TR-039 | Calliope CAL 4687 |
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1954 |
Moscow 1952/10 |
Prague 1956/11/14 |
Budapest 1958/2/9 | Budapest 1958/2/19 | Sofia 1958/2/25 | Moscow 1958/8/8 | Kiev 1958 |
London 1968/11/19 |
1995/4 | 1989 |
Dresden 1971/6/21-25 & 28-29 |
Menro Park -2015,
Kyu/4/5 |
Tokyo 1983/11/21-22 |
? | 1980-1981 |
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オーソドックスな演奏。音は古い音をそのままにデジタル化しているのに近いので、音質はよく
ないが、聞いていると引き込まれて、あまり気にならなくなる。テンポがよく、ピアノの音もよく出ていて、打鍵の確かさがわか
る。バーバ・ヤーガ圧巻。キエフの陰影もすばらしい。おすすめできる。 1980年のジュリアード弦楽四重奏との共演を中心にした CD2枚組だが、展覧会の絵はこの2 枚目のボーナストラックとして収録されている。ナディア・レイゼンベルグ(1904-1983) は、アメリカのピアニスト(リトアニア出身) |
リヒテル37歳。速
い、速い。ただでさえ速弾きのリヒテルがさらにスピードアップしたか
のようなせかせか歩きのプロムナードで始まる。ただし、古城など「絵」の10曲はいずれも情緒的で適正な速さの演奏でほっと
する。5つのプロムナードすべ
てがものすごい速弾きなので、もしかしたらリヒテルはプロムナードをやや軽視している−「曲」として扱かっていない−ような
印象さえ感じる。そうでなけれ
ばプロムナードを速く弾くことで「絵」の情緒性とのコントラストをつけているのか。しかし、後半の展開はやはりすばらしい。
録音の悪さも気にならない。音 源はメロディアのモスクワ・ライブか。 |
リヒテル41歳。驚いた。リヒテルの「展覧会の絵」である
から、ソフィ ア・ライブの演奏
のように荒々しいものをイメージしていたのだが、全然違う。非常に繊細な演奏で、180度違うようにさえ感じる。しかし、リ
ヒテルの他の楽曲演奏から考
えるとソフィア・ライブの「展覧会の絵」は例外的に荒々しく弾いており、このプラハ・ライブ(ドヴォルザーク・ホール)の方
が、リヒテルの真骨頂なのかも
しれない。リヒテル好きは必聴。録音もかなり優秀だと思う。高い演奏力と精神性、芸術性はゆるぎない。おすすめできる。 |
録音がかなりいい。録音の修復技術がよくなっているということだろうか。特に客席の咳音がか
なり抑えられ
ているのはいいと思う。演奏はソフィア・ライブ型の早弾き。第5プロムナードはまるでロックのようなはじけた演奏だ。 右の盤とかなり近い日付でしかも同じブダベスト。もしかしたら どちらかの日付が 違っていて、同じ音源という可能性がある。演奏はよく似ていたが、客席からの咳や物音が一致しないところがあって、 断定出来ない状態だ。 |
リヒテル42歳。有名なソフィアライブのわずか6日前のラ
イブ録音。全 くの早弾きで、無
造作に弾いているようにさえ聞こえる。しかし、「バーバ・ヤーガ」で繰り広げられる炸裂するような音の持続、続く「キエフの
大門」での音の荘厳な響きはす ごい。これをしのぐピアニ ストは後にも先にもいないのではないだろうか。 スヴャトスラフ・リヒテル (1915-97) はウクライナの出身。1945年に全ソヴィエト音楽コンクールで優勝したものの東西冷戦の時代であったため、西側諸 国にとっては長らく幻のピアニストで あった。 |
リヒテル42歳。リヒテルが世界に知られるようになった記念すべきレコード。ブルガリアの首都ソフィアで行われたライブ
の模様で いわゆる「ソフィアライブ」と呼ばれるもの。確かにテク
ニックも音量もすごい。迫力は 一番だろう。聴
衆の咳音が多いのと、リヒテルが前半で何度か打鍵をはずすのが惜しい。テンポが速いのも特徴で、聴衆の拍手の時間をのぞけ
ば、ほぼ28分30秒。おすすめ 度は 随一。何は無くともこの1枚。おすすめ中のおすすめである。 |
リヒテル43歳。今なお最高とされる演奏(スタジオ録音)。最初と2回目のプロムナードがあまりに足早なのが気になる
が、全体の構成 としてはこれでよ
いのかもしれない。強いタッチでも音が崩れない。緩急強弱が絶妙である。やはり最高である。 CDVE 04254
スヴェトラーノフ+USSR SO
によるラヴェル版とのカップリングCD。ロシア人同士の組み合わせは案外少ないので貴重かも。録音情報が表記さ
れていないが、多分、上と同じ音源。
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リヒテル43歳(?)。プラハ1956年盤と同様、繊細な 演奏。録音が やや不明瞭ではあるけれ ど、ていねいでしっとりとしたタッチで、古城などの情緒性は驚くばかりだ。折り返し地点にあたる第5プロムナードとリモー ジュがかなりの速さで演奏される が、続くカタコンブと死者の言葉ではゆっくり静かにおごそかに演奏される。バーバ・ヤーガやキエフでもテンポは早いが決して 粗い演奏ではない(若干の打鍵 ミスはあるものの)。静と動が見事に描かれる見事な演奏。 | リヒテル53歳。いつになく丁寧に弾いているように感じる
演奏だが、音 があちらこちらで
転ぶ。しかし、後半になるに連れて、だんだんと調子が上がってくる。名人の話芸と同じで、少々、聞き取りにくいところや音の
ほころびがあっても、その抑揚 やリズムが絶妙で自然に耳に入り、心の中へと入ってくる。やはりすばらしい。 |
強弱の差があまりないのと、音の出し方も変化が少ないた
め、やや単調な 印象を受けた。曲に表情をつけるためにはもっと工夫が必要だろう。 エヴァ・マリア・リエッカートは、1966 年、ドイツ・プ フォルツハイムの生まれ。現在はカールスルーエとフライブルグの音楽学校の教師。 |
ピアノフォルテのような端正な音。うまい。しかし、どこか
単調な感じも
する。このCDは、ロシア国民楽派5人組のピアノ曲を2枚のCDに集めた作品集。キュイやバラキレフなどの作品の中でも、あ
まり聴くことのない曲が録音さ れている。 Accord 476 9144 フロメント+ルクセンブル
グ放送響によるラヴェル版展覧会の絵とのカップリングになって再プレス。
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早弾きだが、タッチは明快で録音のよさも相まって鮮明な演奏。また、曲によって違うピアノを
弾いているか
のように音色が異なっておりとても音の表情が豊かだ。右手の華やかな演奏、左手の落ち着いた伴奏の対比もいい。ビドロの迫
力、ひなの踊りの軽快さ、バー バー・ヤーガ、キエフなどの完成度。おすすめできる。 ペーター・レーゼルは1945年ドレスデン の生まれ。 1966年にはチャイコフスキー国際コンクールに入賞。 |
ていねいなプロムナード。妖しげなグノム。いずれの曲も色
彩豊かな絵を 連想させる。キエフでちょっと変わった修飾を取り入れていた。 |
力強く、りんかくのはっきりした演奏。好印象。ジャケット
の顔ははて、 ムソルグスキーの顔ではない。ハルトマンの原画にある裕福なユダヤ人−サミュエル・ゴールドベルグだ。 ジャック・ルヴィエ(1947-)は、フラ ンスのマルセイユ 生まれのピアニスト。1971年のロン=ティボーコンクール第3位。その後、パリ音楽院の教授として、多くの門下生を育 てている。 |
うまい。表現力がある。ただし、グノムのあとは、第2プロ
ムナード、古
城、第3プロムナード、テュイルリーの4曲を飛ばして、ビドロへ飛ぶ。雛の踊りのあとも、サミュエルと第4プロムナードを飛
ばしてしまう。 中古CDショップで \300 で購入。全てロシア語で書かれており、ライナーも無いので詳細は不明だが、私家版CD-Rのよう。ピアニスト名もロシア綴りしかなくて、英文綴りは ちょっとあやふや。し かし、ジャケットがすばらしくて、半分はジャケ買い。 |
どこのメーカーのピアノだろうか。軽くて繊細な音がする。
抑制が軽く効いた第1プロムナード。グノムもいい。軽やかなタッチと繊細な メロディが心地よい。 ミハイル・ルディ(1953-)はロシア出 身で現在パリ在 住。 Phaia
music PHU015.16
2枚組でリスト9曲
との組み合わせになっている。
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(time 32'49) | (time 29'05) | (time 29'43) | (time 29'17) | (time 29'21) | (time 30'07) | (time 30'26) | (time 31'14) | (time 30'59) | (time 33'33) | (time 33'02) | (time 29'48) | (time 32'42) | (time 31'45) | (time 25'32) | (time 31'27) | ||
併録:メン デルスゾーン三重奏1番、ヴァイオリンとピアノのためのソナタ(ラフマニノフ)、ピアノ四重奏(フォーレ)ほか (ジュリアード弦楽4重奏と共演) | 併録:ピアノソナタ
No. 6 Op62 (スクリャービン)、ピアノ協奏曲 No. 1 Op92 (gラズノフ) |
併録:音の絵(抜粋・ラ フマニ ノフ) | 併録:ピアノソナタ・ハ短調(シューベルト)、トッカー タ・ハ長調 (シューマン)、 前奏曲変ト短調(ラフマニノフ)、アナカプリの丘、葉ずえを渡る鐘(プロコフィエフ) | 併録:四季(チャイコフ ス キー)、ピアノソナタ第9番「黒ミサ」、ピアノソナタ第4番ハ短調作 品29(プ ロコフィエフ) | 併録:楽興の時ほか(シューベルト)、別れの曲(ショパン)、忘れられたワルツ第1 番、同第2 番、鬼火、夕べの調べ(リスト) | 併録:ピアノ・ソナタ ト長調 作品37 ”グランド・ソナタ”(チャイコフスキー) | 併録:ソ ナタ イ短調K310(モーツァルト)、2つの前奏曲(ラフマニノフ)、ファンタジア ハ長調 Op17(シューマン)など多数(2枚組) | 併録:色とりどりの小品 (シューマン)、葉ずえを渡る鐘(ドビュッシー) | 併録:ソナタ1番嬰ヘ短 調 (シューマン) | 併録:イスラメイ、ヴァ ルス(バ ラキエフ)、小組曲(ボロディン)など多数 | 併録:スケルツォ、涙、インターメッゾ、ゴパクなど(すべ てムソル グスキー) | 併録:ラフマニノフのピ アノ曲を 6曲 | 併録:6つのピアノ小品 (ムソル グスキー) | 併録: | 併録:夢、涙、ゴパーク (以上、 ムソルグスキー)、スクリャービンの小曲を4 曲 |
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