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Last updated 2015/10/24

「展覧会の絵」 ピアノ曲  (Sa-Sc)
"Pictures at an exhibition" piano version (Sa-Sc)

Gloria Saarinen / Pictures
                at an exhibition
 / 展覧会の絵 / Pictures at
                an an exhibition
Geoffrey Saba / Pictures at an exhibition
Rico Saccani / Pictures at an
                exhibition
 / 展覧会の絵 / Pictures at an exhibition
 / 展覧会の絵 / Pictures at an exhibition
                Stephen Savage
 / 展覧会の絵 / Pictures at
                an an exhibition
Fazil Say - Pictures at an exhibition

 / 展覧会の絵 / Pictures at an exhibition
 / 展覧会の絵 / Pictures at an exhibition
Konstantin Scherbakov - Pictures at an
                exhibition
Pictures at an exhibition
Gloria Saarinen
Geoffrey Saba
Rico Saccani
Masahiro Saitoh (斉藤雅広) Stephan Savage
Fazil Say
Paul Schenly
Sergey Schepkin
Konstantin Scherbakov
Markus Schirmer
原典版 原典版 原典版 原典版 原典版 原典版 原典版 原典版 原典版 (異稿あり) 原典版
Doremi DDR-71150 Innovative Music PCD 818
IODA (CD-R)
Warner WPCS-11463 Move MD 3290
Naive C5199
Digitech DIGI 108 [LP]
North Flowers NF/PMA 9939 Two Pianists record TP1039114
Tacet 132
Toronto 2006/1/31
London 1985? Budapest 1985-2005
群馬 2002/08/21-23 Brisbane 2004(?)
Grenoble 2011/2
1981 ?
Boston 2005/7/30
South Africa 2011/2/13 Graz 2004
情熱的に弾く。下手ではない。しかしあまりにも打鍵ミスが 多 い。これま で聴いた「展覧会の絵」では最多と思う。キエフでは飛ばした音さえあった。がっかり。どうして、こんな演奏をCDとして売り出し たのだろう。本人にとって も不名誉なことだと思うのだが。

グロリア・サーリネンはニュージーランド生まれのカナダ人。
明瞭でテンポよし。タッチもよい。古城のアコーギグがほどよくて面白い。ビドロがかなりの強 奏で ゆっくり と始まるが、悪くない。雛の踊りはアクセントのつけ方に工夫がある。バーバーヤーガの後半部で異稿を弾いている。併録の2曲とも なかなかよく、いいアルバ ムだと思う。

Geoffrey Saba / Pictures
                  at an exhibition

Carlton 30367-02662

慎重な出だし。早いパッセージではやや音が怪しいけれど、テンポや構成は指揮者としてのセン スが 生きてい ると思う。

リコ・サッカーニは米国の指揮者で 1952 年生まれ。ブタペストPOの音楽監督を1996-2005務めた。このCD-R はブダペストPO のオンデマンド品。ピアノとオケの両方を録音した例は少なく貴重だ。
ア ルバムタイトルは「ザ・ヴィルトゥオーゾ」とあるが、これはこのアルバムのテーマがホロヴィッツへのオマージュであることを示 す。実際、第5プロムナード も省略されているし、曲のイメージを膨らまし、極彩色の絵画のような演奏になっていて、自由自在で迫力のあるピアノが聴け る。

斉藤雅広は1958年東京の生まれ。幅広い活動とエンターティ ナー 的なキャラク ターで知られる。近年はNHKの教育番組「トゥトゥアンサンブル」でキーボーズという奇抜なキャラクターで登場し、子供 達にクラシックの楽しさを伝えた。
おだやかに話しかけるかのような演奏。テュイルリーなどで はこ れがいい 効果をもたらしていた。バーバ・ヤーガでは一転して重々しく迫力のある演奏。ゆっくりめに聞こえる演奏だが、標準的な演奏時間。 ちょっと不思議だ。

ステファン・サベージは、ロンドン生まれ。 1982年から オーストラリアに移住し、グリフィス大学で教鞭をとる。生年や年齢は不明だが、写真からは、60歳を過ぎた温厚そうなピアニ ストだ。
早弾きのファジル・サイ。さて、どんな演奏をと思っていたら、思いの外、普通のテンポで情緒 豊か に演奏する。随所で、lペダルを踏んでいて、音が濃密だ。第3プロムナードの終わりでは弦を直接はじいているような音が入るのも 面白い。死者の言葉で、では雨滴のように続く単音トレモロの美しさに息をのんだ。
 なお、付属DVDでコンサートの映像が付いてくる。楽しげに演奏している。演奏時間は1分ほど早いが、こちらも落ち着いた 演 奏。第3プロムナードの最後の奏法がわかる。弦を左手で押さえながら、右手で鍵盤を弾いていた。面白い。ボーナストラックでコン サートや録音の様子もかいま見ることができる。これも面白かった。

ファジル・サイ(アンカラ 1970-)はトルコ出身のピアニスト、作曲家。
しっとりと弾く。若々しさもあり、才気もあって好印象。バーバ・ヤーガ、キエフの演奏もすば らし い。

シェンリーは1948年ミュンヘンの生まれ。
出だしのプロムナードの速さは驚き。リヒテルばりの速さ だ。し かし、古 城以降は特に早いわけではなく不釣り合いな感じがする。大味な演奏だが、キエフの大門はいい感じだ。

シェプキンはセントペテルスブルグの生まれ で、 1990年に ボストンに移住。
ホールの残響が長めなのか、やや音がくぐもる。演奏は標準的だが、左手の入れ方が面白いと思 う。 リモージュなどではこの左手の入れ方が光っているし、死者の言葉ででも低音を左手でうまく入れている。バーバ・ヤーガからの迫力 演奏でも、左手のショットガンのような音が雷鳴のように入る。一転して、キエフの冒頭はまるで嵐の後の晴れた朝のようだ。そ し て、異稿譜を使ったカリヨンのモチーフが期待通りに演奏されて、キエフの興奮を高めてくれる。一聴の価値あり。
和音の中のどの音を響かせるか、常に意識して弾いているの がよ くわか る。深い思索を感じることができる。どんな小さな音でもおろそかにしない。すぐれた演奏。おすすめできる。

ピアノはイタリアの Fazioli F-278。よく音のひびくピアノ。

(time 34'17) (time 31'08) (time 31'21) (time 31'08) (time 32'49) (time 33'18/32'13) (time 33'31) (time 32'20) (time 31'31) (time 35'21)
併録:夜のガスパール (ラヴェ ル) 併録:火の鳥(ストラビンスキー/Agosti編曲)、ペ トルー シュカ(ストラビンスキー) 併録:展覧会の絵(ラ ヴェル編/サッカーニ指揮 併録:ラ・カンパネラ (リス ト)、練習曲嬰ハ短調作品2の1(スク リャービン)、イゾルデの愛の死(ワーグナー/リスト) 併録:2つの伝説(リス ト)、仮 面、スケッチブックから、喜びの島(いずれもドビュッシー) 併録:ヤナーチェクのソナタ、プロコフィエフのピアノソナタ7番 併録:アンダンテ・スピナートと大ポロネーズ(ショパン) 併録:7つの前奏曲(ラフマニノフ)
併録:ラフマニノフの小曲4つ、プロコフィエフの小曲3つ 併録:鏡(ラヴェル)

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