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休八写真館プロジェクタ室(スライド・プロジェクタ)

カラーキャビン改 (ハロゲン球組み込み)



Slide Projector Color Cabin スライド映写機
        カラーキャビン キャビン工業のカラーキャビンを改造してハロゲン電球を使えるようにした。

カラーキャビンは、堅牢で、シンプルで、コンパクトなスライドプロジェクタだ。ロングセラーだった商品で、色や デ ザインにもバリエーションがあるし、ケースも何通りかある。アクセサリもいくつかある。

こうしたも のに釣られて入手しているうちに、手元に4台もそ ろってしまった。見比べてみるとボディ内部にも若干のバリエーションがあり、ランプまわりの構造も改良のあとがあったりする。

しかし、いずれであっても、ランプは昔ながらの白熱電球。

ハロゲン球に代えたいところだが、一昔前までは、ハロゲン球は40V程度までのもの が普通で、これ を組み込 むには、変圧器が必要。そのため、ハロゲン球を使うスライドプロジェクターは白熱球対応のものとくら べて、大きく重い筐体になることが多かった。しかも発熱対策の冷却ファンの音が騒々しい。

結局、初代のカラーキャビンを使い続けていたが、これにハロゲン球をできるだけスマートに組み込めたら、と考えていた。そして、ある日、 100V のハロゲン球を見つけた。これを組み込むなら、変圧器はいらない。シンプルな改造ですむ。
つ いに改 造。正味2時間弱の作業だった。手順はこちら

通電して、スライドを投影する。光源の位置は目論見どおりで、綺麗に結像して くれたし、明るさにムラがない。色温度も問題ない。白熱電球よりも、像がキレイに見える。改造していないキャビンと改造したキャビンでスライドを見比べる と、明るさの違いで、色調などに違いがあって、印象も異なる。

しばらく使っていると、発熱 がやはり大きい。白熱電球は 2500℃ から 2650℃ だが、ハロゲン球は2700℃ 以上。とりあえずは、ランプのみの交換としたが、冷却用のファンも、昔と違って小さく薄く静かになっているので、PC ケース用の小型・ 薄型冷却ファンを組むことも考案中。

ファンの音がな い、静かなプロジェクタは本当にいいと思う。音がほとんど無いことで、像に引き込まれるような気持ちになれるのである。

追記1: 同じようにエルモの映写機も改造を考えている。ただ、発熱で問題が起こらなければ、ということでしばらく様子見である。スライドプロジェクタと いうとファンの音がうるさいのが常だが、カラーキャビンやエルモCS- II などは静かな機械で、それを損ねる改造はあまりしたくないのである。

追記2: ハロゲン球は最初12Vのヨーロッパの規格で始まったらしい。その後、日本でコイルをダブルにして、100Vにしたものが開発さ れ、OHPやスライドプロジェクタの光源に使われるようになったという。


発売年
?年  愛着度★★★★
型 式
35mm スライド映写機 (ハロゲン球対応に改造ずみ)
レンズ
75mm F2.5
交 換ラ ンプ
フジランプ JCD-100V 150W (3300lm, 3075K, 定格寿命 200h, 口金 G6.35)
大きさ・重さ d145mm x h93mm x w70mm  748g    (使用時  d205mm x h140mm)


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