© 2000-2024, Kyu-hachi TABATA Last updated 2015/11/13

「展覧会の絵」  ラヴェル版  (指揮者Me-Mu)
"Pictures at an exhibition" Ravel's version (Me-Mu)

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Cornelius Meister / 展覧会の絵 /
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Valentin
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Zubin Mehta
w/ LosAngels  P.O.
Zubin Mehta
w/ New York  P.
Cornelius Meister
w/ R.S.O. Wien
Alexander Mikjailov
w/ R.S.O. Moscow
Valentin Mischenko
w/ Minsk Festival O.
Roberto Minczuk
w/ O. Acadêmica
Riccardo Muti
w/ Philadelphia O.
Riccardo Muti
w/ Philadelphia O.
Riccardo Muti
w/ Philadelphia O.
arr. Maurice Ravel arr. Maurice Ravel arr. Maurice Ravel arr. Maurice Ravel arr. Maurice Ravel arr. Maurice Ravel arr. Maurice Ravel arr. Maurice Ravel arr. Maurice Ravel
Decca 467 127-2
CBS/Sony  35DC-43 ORF CD3158
Hanssler 91.116 Selectmedia Biscoito BC-216
EMI 7243 5 74742 2 1
RCA LCB-116
Philips PHCP-176
LosAngels 1967/4
New York 1979/1/27 Wien 2010/11/19
Moscow 1996/2/14-16 ?
St. Paulo 2005/07/19
Philadellphia 1978/3 Philadellphia 1978/9/2 Philadellphia 1990/10
メータ31歳の時の録音。ロスアンジェルス響も上り調子の 時期で若々し い演奏。同時収録がアシュケナージ30歳の時のピアノ版展覧会の絵。お得さも加わって、おすすめできる1枚。
歯切れのよい演奏で、細部まで輪郭がはっきりしている。録音もよくおすすめできる。ジャケット も美しい。

ロスアンジェルス・フィルで名を上げたメータ(1936 - インド)がニューヨーク・フィル(NYP)に移ってきたのが 1978年であるから、これはそれから間もない頃の録音。粟津潔のデザインによるジャケットは秀逸で、「LPジャケット美術館−クラシック名盤100選−」 (高橋敏郎著)でも紹介されてい る。


                / 展覧会の絵 / Pictures at an exhibition

RCA/Sony  30DC-790

CBS/Sony Best Classics 100 シリーズの1枚として再プレスされた時のジャケット。縮小されているのがもったいない。

最初のプロムナードのトランペット、グノムの弦と木管、いずれも音ににごりがあって奇妙な違 和感がある。出だしのタイミングが合っていない曲もあった。ラジオ番組のような構成で、展覧会の絵のはじまりと終わりに解説 (ドイツ語)が入る。
いかにもロシア風の早いテンポで、しかも打楽器の炸裂する演奏である。ただし、フェドセーエフなどの演奏と比べるとまだ 完成度が足り ない し、むしろヨーロッパ的になっている感じがする。しかし、キエフの大門は圧巻でロシア風とヨーロッパ風の演奏がうまく噛み合っている。

ミハイロフは1937年の生まれでウラル地方の出身。1978 年からモスクワ放 送響の常任指揮者。なお、このCDの表紙などでは、 Radio S. O. Moscow とクレジットされているが、ブックレットの中では Moscow Radio Television S.O. となっている。

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                展覧会の絵 / Pictures at an exhibition

Hanssler 94.012 (輸)

ネビル・マリナーの名がクレジットされていたので購入した が、それはボレロだけのことで、「展覧会の絵」 はミハイロフのものだった。つまりは、上のCDと全く同じ。がっくり。

楽器の数が少ないのか、録音条件が悪いのか、やや音が貧弱 に聞こえると ころが多い。グノムではチェレスタが使われていないようだし、古城でもサックスが使われていないようだ。ビドロでもテューバ の音がどうも変だ。いろい ろと代用楽器でしのいでいるのだろうか? しかし、録音も演奏も第4プロムナードから突然良くなる。後半だけ聴くと、シカゴ 響かフィラデルフィア管 のようだ。
2005 年にブラジルのサ ンパウロで開催された「ヨルダン広場の冬国際音楽祭」のライブ録音(2枚組)。演奏はオーソドックスで緻密。 「展覧会の絵」そのものは抑制が効いているが、他の収録曲でははじけるような演奏もあって楽しい。

ロ ベルト・ミンチュク(1969-)はサンパウロ州立交響楽団で活動している指揮者。オケはこの音楽祭のために結成された ものと思われる。
演奏も録音もいい。のっけからそう感じることができるのが いい。さすが にムーティとフィラデルフィア。オーマンディの時とは違い、若々しさを感じる。管楽器などの技術もきわめて高く細かなところ まで楽しめる。おすすめでき る。

ムーティ(1941-)はナポリ出身のイタリアの指揮者。 1973-82年 ニューフィルハーモニア管、1980-92年フィラデルフィア管、1986年からミラノ・スカラ座などの指揮者・音 楽監督をつとめる。
オー マンディからムーティへと音楽監督を引き継ぐのが1980年である から、その直前の頃のムーティの指揮。まだムーティは37歳ぐらいで、ライブ録音ということもあり、フィラデルフィア響の演 奏も若々しく聞こえる。ある程 度、オケの自由にまかせるようにしながら、全体をうまくドライブし、演奏を面白いものにしている。ところどころ羽目をはずし かけたところがあるものの、な んと生き生きとした表情の、活気のある演奏であることか。同時収録の「はげ山」も精悍で迫力とスピード感がたっぷりだ。聴衆 の歓喜がよくわかる好演。おす すめできる。 1980年にオーマンディからムーティへとフィラデルフィア響は引継がれたが、それから 10年経っての録音。左の録音からだと12年。ムーティもオケも老成し、オーマンディの頃の響き、いわゆるフィラデルフィ ア・サウンドを聞くことができ る。すばらしい。しかし、左の1978年録音にあるような「燃えるライブ」の方が、面白く、ムーティを好ましく思えるのはな ぜだろうか。


(time 31'34) (time 31'23) (time 34'13) (time 34'23) (time 36'42)
(time 32'26) (time 31'15) (time 30'36) (time 32'28)
併録:ピアノ版展覧会の 絵(演奏 はアシュケナージ) 併録:ラ・ヴァルス(ラヴェル) 併録:海(ドビュッシー)、 絵(ラマティ)、モルダウ(スメタナ)、 交響詩(ヤナーチェク)、交響曲1番(マルティヌ 併録:熊蜂の飛行(リムスキー=コルサコフ)、ボレロ(ラヴェル) 併録:ペルシアの少女の 踊り、モ スクワ河の夜明け、ゴパーク、ソローチンツィの市序曲、ワルプルギスの夜(いずれもムソルグスキー、シュワルツ指揮イル クーツク祝祭オケの演奏) 併録:弦 楽のためのアダージョ op.11(バーバー)、大学祝典序曲 op.80(ブラームス)、交響曲第1番"巨人"(マーラー)、スラブ舞曲 ホ短調 op.72-2(ドヴォルザーク) [以上はマズア指揮]、歌劇 グァラニ族 序曲(ゴメス)、交響的変奏曲(プ ラード) [以上はミンチュク指揮] 併録:春の祭典(ストラ ビンス キー) 併録:はげ山の一夜(ム ソルグス キー、リムスキーコルサコフ編)、カルスの奪還(ムソルグスキー/アバド指揮)、交響曲第2番(ボロディン / クライバー指揮 併録:はげ山の一夜(ムソルグスキー、リムスキーコルサコフ編)

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