© 2000-2024, Kyu-hachi TABATA
Last updated 2013/05/05

「展覧会の絵」 ピアノ曲 (I- J)
"Pictures at an exhibition" piano version (I-J)


 / 展覧会の絵 /  Pictures
                at an exhibition

 / 展覧会の絵 / 
                Pictures at an exhibition
 / 展覧会の絵 / Pictures at an exhibition
Katsunori Ishii

 / 展覧会の絵 / Pictures at an
                an exhibition
Katsunori Ishii
Kazuo
                  Ishikawa 石川和男 /  / 展覧会の絵 / Pictures at an exhibition
 / 展覧会の絵 / Pictures at an
                an exhibition

 / 展覧会の絵 / Pictures at an
                an exhibition

 / 展覧会の絵 / 
                Pictures at an exhibition

 / 展覧会の絵 / 
                Pictures at an exhibition
 / 展覧会の絵 / 
                Pictures at an exhibition
Valentina Igoshina
Valentina Igoshina
Veronica Ilchenko
Junko Inada (稲田潤子) Katsunori Ishii (石井克典)
Kazuo Ishikawa (石川和男)
Maria Ivanova
Ilya Itin Krzysztof Jabłoński
Peter Jablonski
Ingrid Jacoby
Byron Janis Jenŏ Jandó
原典版 原典版 原典版 原典版 原典版 原典版 原典版 原典版 原典版 原典版 原典版
arr. Rimski-Korsakov 原典版
Classical Records CR-052
Warner 2564 63427-2
Sony DADC EMS-V1001
ゼール音楽事務所 ZMM0412 Sonare 1002
Gabriel Musica GM-P1002
Bluthner records CD 2003 MI 01 VAI 4365 [DVD]
Universal ACD 094-2 Altara ALT 1013 Dutton CDSA 6802
Mercury 434 346-2 NAXOS 8.550044
2004以前
Snape 2006/4/18-19
Bergie 2007/4/6-8 都留市 2004/10/25 & 27 埼玉県三芳町 2010/8/17-18 Tokyo 2005/1/24 Miami 2005/6/8 Poland 1993/8/27-29
Sweden 2005/12
Suffolk -2015, Kyu/10/3-6
NewYork 1961/9/25-29 Budapest 1988/5/10-12
timeが37分強と長いが、普通のテンポで第1プロム ナード とグノム が演奏される。古城あたりからやや遅めのテンポで演奏されるが、特に遅いわけではない。
イゴーシナ2回目の録音。28歳となり、ジャケットの写真 から その雰囲 気がだいぶ変わっていてまず驚く。演奏も無論、かなりいい。

ところで、CDケースを開き、CDを取り出 す と、薄手の服で 長椅子に横たわる写真が出てきて、その色っぽさに驚く。またこの写真や表紙写真であるが、背景にカンディンスキーの「展覧会 の絵」が組み込まれており、結 構凝っている。しかも、この表 紙であるが、CR版では木のイスにやせたイゴーシナが写っていたが(左)、Warner版ではベルベットの黒いイスに少しふ くよかになったロシア美人のイ ゴー シナが写っている。面白い。

ヴァレンティーナ・イゴーシナは1978年 生ま れのロシアの ピアニ スト。
プロムナード。間の取り方がいい。グノムでも古城でもメロディの奏で方というかピアノの歌わ せ方がうまい。声質がいいとか、声量があるからとか、そういう理由以外で聴きたくなるような歌手がいるが、そういう魅力のあ るピアニスト。キエフもなかなかいい。コラールなどの歌い方にぐっとくるものがある。おすすめできる。

ヴェロニカ・イルチェンコは、1976年生まれのロシアのピア ニスト。ジャケットのカバーにあるUFOのようなものは、公園のベンチだった。あれれ、と思わせるところが面白い。デジパックになってい て、中のブックレットのカバーは、すてきな笑顔の黒髪の女性だ。
Tableaux (絵)というタイトルでラフマニノフの練習曲集「音の絵」との組み合わせ。雛の踊りあたりから終盤までの流れは見事だと思うが、 1曲ずつの曲調の変化がも う少し欲しい気もする。 うまい。プロムナードから強弱の切り替えが巧みで引き込まれる。グノムでも poco meno mosso の直前のところで左手に音を補強しているのがなかなかよい。古城でも若干の音の補強をしているが、これもいい。第3プロムナードはクレッシェンドをかけて 後半にかけて強奏にしていくのがちょっと目新しい。次のテュイルリーの演奏とうまく調和していて納得の構成。ビドロは出だし はい いが、後半はやや力がはいりすぎに感じた。一種の虚脱感のようなものがビドロの曲想にあると思うからだ。第5プロムナードもい い。よくよく曲想を練って演奏しているのがわかる。ライナーの自身による文章もいい。

石井克典は東京音大出身で、現在、同大の准教授。
やさしいタッチで丁寧に弾く。バッハやリストなど、心地よい演奏が続くが、こと「展覧会の 絵」に関しては、もう少し情緒を込めてもよいかもしれない。プロムナードなどはともかく、テュイルリーなどは、もっと緩急を つけても良さそうだし、ビドロは出だしの強奏がめだってしまい、中盤の強奏部がやや不足気味に感じた。

石川和男は武蔵野音大卒で、同大ピアノ科講師をつとめる傍ら、 ソロ、声楽、合唱、室内楽のピアニストとして活動。盲目のテノール歌手、新垣勉の伴奏者としても知られている。
繊細な演奏。ピアノの音もよくて引き込まれる。おすすめで き る。

マリア・イヴァノヴァは、1971年モスク ワの 生まれ。レー ベルのブリュートナーは、ライプチヒのピアノメーカーでこのCDは自社製品の宣伝もあるのだろうか、ライナーにピアノの7モ デルが紹介されている。同社の ピアノは高音域に打振され ない4本目の弦を張っており、 豊かな倍音を出すという工夫がなされている。
上体をほとんど動かさず、表情も変えずに淡々と演奏する姿 は、 最初、あ まりにも映像には不向きの演奏のように思われた。しかし、その音楽性の高さと指の動 きのすばらしさにだんだんと引き込まれていく。Perfect Pianist といわれているのがよくわかる。ほとんど鍵盤を見ずに細やかで早いパッセージを難なく弾いていくからだ。最後のキエフで彼独自の 変奏も出てくる。キエフの もうひとつの重要なモチーフは「夜明け」であることを明確にしてくれた。おすすめできる。

イリア・イティンはロシアのスベルドロブス ク出 身。1996 年のリーズ音楽祭での優勝で注目されるようになった。
大きな体と手によってピアノが豊かに奏でられる。冒頭のプ ロム ナードか ら鮮明なイメージが広がる。どの曲も難曲のはずなのに、ヤブウォンスキにかかると演奏にゆとりがあり、練習曲のような錯覚に陥 る。の CDは愛娘のために録音されたそうで、 シューマン、ドビュッシーの子供のための小曲が集められている。

クシシトフ・ヤブウォンスキは1965年 ポーラ ンドのブロツ ワフ生まれ。ペータとパトリックのヤブロンスキー兄弟とは無関係。1985年のショパンコンクール3位で世界に知られるよう になった。ちなみに、この年の ショパンコンクールは1位がブーニン、2位にラフォ レ、4位に小山実稚恵、5位にルイサダという当たり年。
出だしはリヒテル的だが、グノム、古城とだんだん自制的な 雰囲 気に変 わっていく。構成はオーソドックスだが、演奏が淡泊。聞き易くはあるが、やや物足りない気もする。

ペータ・ヤブロンスキは1971年スウェー デン の生まれ。 ポーランド人とスウェーデン人を両親に持つ。デビューは、アシュケナージ指揮RPOとの演奏だという。
効果的にペダルを用いながらメリハリの利い た演奏に仕上げている。ジルベルシュタインなどとも同様、指が届かないところがあるのか、和音を時にはスラーでつないでいるが、 それが優雅な感じになって いて不自然さはない。ところで、バーバ・ヤーガの最後のところで一瞬の休符を入れているが、意図的だろうか? 面白いと思う。録 音は大変よい。

ジャコビーは現在はロンドン在住だが、元はロシア出身らしい。
比較的古い録音であるが音質はきわめてよく、輪郭のはっきりとし た演 奏がひきたつ。ホロヴィッツの演奏スタイルを思わせるところがあるが、こちらの方がやや堅めの演奏。ラヴェル版のようにリモー ジュの前の第5プロムナード をはずし、バーバ・ヤーガはホロヴィッツ風に演奏したあと、最後のキエフでは終盤で左手のトリルが入る異稿譜による演奏となる。

バイロン・ジャニス(1928-)はピッツバーグ生まれ。幼児 に音 楽的才能を 見いだされてピアノを本格的に習得。16歳の時にピアノ協奏曲を演奏し、そこでホロヴィッツの関心をひき、彼に師事し た。1960年と1962年にロシア を演奏旅行して大成功を収めるがその後、病気をして一時引退。1972年に復帰した。
グノムではメリハリの利いた演 奏がうまく生きて不気味でやや滑稽な感じがでている。古城はやや淡泊だが雰囲気はよい。ビドロは従来の演奏で見られるような暗さ が殆どなく、力強い演奏。 民衆の蜂起とみなすのならば、こういう解釈も悪くない。リモージュやバーバ・ヤーガでも歯切れのよい演奏が印象的。なお、同時収 録のイスラメイも秀逸。

ヤンドゥは1951年、南ハンガリーの生まれ。
(time 37'02) (time 34'07) (time 31'11) (time 32'08) (time 36'33) (time 33'51) (time 33'02) (time 31'35) (time 31'00) (time 32'50) (time 35'07)
(time 29'35) (time 32'28)
併録:ノクターン・ハ短 調、 バ ラード3番、バラード4番(いずれもショパン) 併録:謝肉祭(シューマ ン) 併録:前奏 曲などババジャニアンの小曲9曲、ピアノソナタ(ウストヴォルスカヤ) 併録:練習曲集「音の 絵」 (ラフ マニノフ)、愛の悲しみ、愛の喜び(クライスラー/ラフマニノフ) 併録:4つの即興曲 D.935 (シューベルト) 併録:イタ リア協奏曲(バッ)、前奏曲とフーガ(バッハ)、6つのコンソーション(リスト) 併録:ダンテのソナタ (リス ト)、ソナタ第4番(ベートーヴェン)
併録:ピアノソナタ6番 イ長 調 (プロコフィエフ) 併録:子供の情景から13曲(シューマ ン)、子 供の 領分から6曲(ドビュッシー) 併録:ハンガリアン・ラプソディ 11番、バラード2番、イゾルデなど(いずれもリスト) 併録:前奏曲ハ長調、3つのオレンジへの恋、ソナタ7番Bフラット(以上プロ コ フィエ フ)、四季(チャイコフスキー)、ゴパーク(ムソルグスキー)
併録:エチュードヘ長調(ショパン)、ワルツイ短調(ショパン)、ドラティ指揮ミネア ポリ ス SO演奏によるラヴェル版「展覧会の絵」 併録:イスラメイ(バラキレフ)、ゴパック、クリミアの南海岸で、涙(以上3曲はムソ ルグ ス キー)

とびら へ 前へ  次へ
↑ トップへ