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■4 入力のルール |
両方とも入力可能ですし、混在も可能です。ただし、ページや年号などの項目では、日本語IMEへの切替がロックされ、使用できないようになっ ています。(b) 特殊文字
現時点では欧文フォントなどを使用できません。それで、α、β、γといったギリシャ文字や、T、U、Vといったローマ数字などは日本語IME から2バイト 文字で入力するか、英語で代用入力をしてください。ウムラウトなどの欧文特殊文字も使えません。国際雑誌などに投稿する論文で、ピジョンホー ルで作成した 引用文献リストを使う場合は、ワード上で正しく修正してください。(c) 下線、肩字、添え字、ボールド
動物の学名などの表記のため、下線を引くことがあります。また肩字、添え字が必要になる場合があります。ディスプレイ上では、これらの表示は できません が、プリンタ上では可能です。下線の場合はその単語の前後にアステリスク (*)、肩字にしたい文字には前後に肩字記号(^)、添え字にしたい文字の前後には添え字記号(@)、強調(ボールド/太字)なら前後に (|)を入力して ください(いわゆる埋め込みコマンド、またはスクリプト文字です)。例をあげます。
種類 使用例
備考
下線 *Xenopus* Xenopus に下線 肩字 10^-3^ 10の−3乗 添え字 H@2@O 水の分子式 強調
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巻号などを強調で。記号(|)は、キーボード右上、 [BS]の左に あり ます。[SHIFT]+[\]で表示させることができます。
これらの表記記号はピジョンホール固有のものです。従って、テキストファイル化する時、他の表記記号に変換または削除する必要があり、これを 行うのがスク リプトです。
なお、* ^ @ | を通常文字として利用する時は ** ^^ @@ || などと続けて表記記号を使うことで、表記記号を単なる文字として利用出来るようになります。これにより次のような表記が可能になりまし た
文献の登録時は、大文字と小文字を任意に使い分けできます。しかし、必要箇所(文頭、略号など)以外に大文字を使用するのは、避けてくださ い。例えば、文 献の雑誌掲載時のタイトルには、名詞や動詞などの1文字目がすべて大文字から表記されていることがありますが、これをこのまま忠実に入力する ような事は避 けてください。あとでリファレンス作成の時に修正が必要となり、大変厄介です。(e) アンダースコア
なお、メニュー選択時の1文字入力や、ファイル名、バンク名の指定の時などは、大文字、小文字の区別はありません。また、検索作業でも、大 文字と小文字 は同等に扱われます。例えば、"rna" で検索すると "RNA" も "rna" も引き出されてきます。"RNA" で検索しても "Rna" で検索しても同じことです。
特殊な人名の入力に利用します。アンダースコア(_)とは、キーボード右下の[SHIFT]キーのすぐ近くにあるキー(カタカナの 「ロ」のキー)を[SHIFT]キーとともに押すと表示される記号です。これを用いて表記するのは、例えば次のような名前です。
例 Le Douarin ---> Le_Douarin
le Maire ---> le_Maire
Van Der Marel ---> Van_Der_Marel
St. Johnston ---> St_Johnston
Davis, Jr. ---> Davis_Jr
Stewart, III ---> Stewart_III
これらは、リスト出力の際には、それぞれスペースやピリオドに自動変換されます。人名の登録方法の詳細は4.3節を参照してください。
例1 DDS040407 T.Sakuta
例2 Reprint
人名は、First name, Middle name(s), Family name の順にいれます。
First name と Middle name はイニシャルでもスペルアウトしてもかまいません。イニシャルの時は、ピリオドを必ず打ってください。また、ピリオドのあとのスペースは省略でき ます(例 1)。フ ルネームで入力もできますが(例2)、リストにするときはすべてイニシャル化されますので、普通は最初からイニシャルで入力しておく方がよいで しょう。ま た、複数著者の場合は、人名の間をカンマとスペース(, )で区切ります。and や & は使用しないでください(例1、2)。なお、邦文論文での入力では、どの様ないれ方でも結構です。ただし、検索やリファレンス作成の時のために、 半角英字 で名前を併記したほうがよいと思います(例3)。フランス語やドイツ語にある発音記号付きのアルファベットは入力できませんので記号抜きの表記を してくだ さい。
例1 J.B.Gurdon, D.D.Brown, L.D.Smith(b) 特殊な Family name
例2 James B.Gurdon, Donald D.Brown, Leonard D.Smith
例3 天野 實、河原 明; M.Amano, A.Kawahara
Family name (名字、姓) の中には、ピリオドやスペース、カンマをいれないことを守ってください。
ピリオドが入ると直前の文字がイニシャル化された First Name や Middle name と見なされてしまいますし、スペースがあると直前の文字がスペルアウトされた First name または Middle name と見なされます。
カンマがあると直前の文字までが一人目の著者、カンマ以降が二人目の著者というふうに著者間の区切りとみなされます。
それで、こ れら禁止 文字の入っている名前はアンダースコア(_)を替わりに利用して表記してください(例4-7)。アンダースコア(_)はキーボードの右下にあり、 [SHIFT]キーと一緒に押します。このアンダースコアは、リスト出力時に自動消去されます。一方、Family name の中にあるハイフン(-)とアポストロフィ(')はそのままで結構です(例8-12)。また、大文字、小文字の利用も自由です。
例4 Le Douarin ---> Le_Douarin(c) First name と middle name
例5 le Maire ---> le_Maire
例6 Van Der Marel ---> Van_Der_Marel
例7 St. Johnston ---> St_Johnston
例8 Dan-Sohkawa ---> このままでよい
例9 Pierandrei-Amaldi ---> このままでよい
例10 McGinnis ---> このままでよい
例11 O'Farrell ---> このままでよい
例12 dePomerai ---> このままでよい
ハイフンを利用できます(例 13, 14)。またフルネームでも登録できます(例2, 15)。なお、フルネームで入力された名前は、出力時に自動でイニシャル化されます。
例13 Jean-Claude Callen ---> J.-C.Callen (or Jean-Claude Callen)(d) Jr. III などの表記
例14 Ji-guan Liu ---> J.-g.Liu (or Ji-guan Liu)
例15 Richard P. Elinson ---> R.P.Elinson (or Richard P.Elinson)
親子や親族に同じファーストネームを持つものがいる場合、1世、2世という表現を使います。
こうした場合、Family name にアンダースコアで連結して、ピリオドをつけずに入力します(例15,16)。このように入力したものは、リスト出力において、必ず末尾につける (イニ シャルが先であれ、ファミリーネームが先であれ)というルールに従って、表示されるようになります。 なお、全角文字のローマ数字(U、Vなど)はサポートしていませんので、普通の半角英字の I や V を使ってローマ数字を表記してください(例16)。
例16 Davis, Jr. ---> Davis_Jr(e) et al 表記
例17 Stewart, III ---> Stewart_III
著者名があまりに多い時など、et al. 表記が使えますが、et_al と入力してください。
例18 M.J.Tabata, T.Matsumura, J.-g.Liu, K.Kim, M.Abe, H.Koide, J.Watanabe, S.-H.Youn, Y.Nakamura-Miyawaki, K.Yamashita, J.Kato, T.Itotagawa, M.Iwamoto, S.Wakisaka, K.Kurisu et_al
論文タイトル、本のタイトルのいずれにも、最大280文字まで入ります。特殊文字や日本語入力も可能です。また、タイトル末尾にピリオドが自動で 付加され ます(オートピリオデーション)。なお、タイトルに入っている言葉はすべてキーワード検索の対象となります。なお、論文の扉ページのタイトルは名 詞と動詞 がすべて大文字から書かれていることが多いのですが、これはあくまでも装飾的な表記ですから、文献登録の場合は、不要な大文字化は避けます(例 1)。ま た、ギリシャ文字なども普通の英語表記になおして登録します(例2)。タイトル中のコロンやセミコロンはそのまま入力できます。また、イタリック (または 下線)や肩字、添え字などがあれば、それらはスクリプトを使って入力します。ピジョンホールで使用できるスクリプトは、* @ _ などです。
例1 Hepatocyte Growth Factor Is Involved in the Morphogenesis of Tooth Germ in Murine Molars.
→Hepatocyte growth factor is involved in the morphogenesis of tooth germ in murine molars.
例2 TGF-β type-1 RNA suggests both paracrine and autocrine mechanisms of action.
→TGF-beta type-1 RNA suggests both paracrine and autocrine mechanisms of action.
→TGF-b type-1 RNA suggests both paracrine and autocrine mechanisms of action.
タイトル中に含まれない重要な単語や言葉を登録するようにしてください。簡単なサマリー欄として利用するのもよいでしょう。キーワード は、カンマ (,) でもスラッシュ (/) でも適当な区切り記号で区切って下さい。通常の文章(=カンマとピリオドで区切られるキーワード群)の入力も可能です。キーワード検索の 際には、タイトル 欄とキーワード欄に含まれるすべての文字列が対象となります。大文字もすべて小文字と同等扱いで検索されますので、大文字表記は不要で す。論文が発表され た頃、使われていた用語(遺伝子やタンパクなどの名称)が後に変わることもあります。そうした場合に新しい名称をここに入れておくと、検 索がしやすくなり ます。
文献の登録の際には、雑誌や出版社の名前を入れることが必要ですが、これを毎回のように入力するのは、結構大変です。そこで、これらをコード化 し、実際の 文献入力の際にはその番号を入力するようにします。これをJPコード(=Journal/Press-Code)と名付けています。JPコードは4つのカ テゴリーに分けられます。いずれも JPコード編集で登録・修正をします(6節)。
カテゴリー
最初の割り当て
増設単位
備考
Top Journal
1-20番
10
自分がよく見る雑誌を登録。
Common Journal
21-100番
50
普通の雑誌名を登録。
Press name
101-150番
50
出版社名を所在地と共に入れます。
Etc.
151-200番
50
Seminar, Documents, 朝日新聞、毎日新聞、infoweb などと入力しておき、これらのセミナーシートやプリント、新聞の切り抜きなどの整理に使います。
[雑誌名] フルスペルで登録するのではなく、J. Cell Biol. などと、慣用的に使われている省略形を入れるのが便利です。リファレンス作成時にもそのまま使えるからです。
[出版社名] Academic Press, New York、岩波書店、東京 などと出版社の所在地も合わせていれておきます。
雑誌/出版社名に相当するコード番号を入力します。JPコードを直接いれることができるのがもっとも早いのですが、普通はとても覚えきれないは ず。それ で、右のコンボボックスのボタンを押して、リストをスクロールして目的のJPコードを探してください。ここで綴りを入れていくと、コンボボックス のリスト が自動でスクロールされて(=インクリメント・サーチ)、目的のJPコードへと接近して行きます。(c) カードで連続登録する時
続けて、文献データの登録作業を行う時には、直前のデータで利用されたJPコードが表示されます。そのままでよければ、リターンを押してくださ い。これ は、論文を読む時、同じ雑誌からの論文を続けて読むことが多いことを考慮しての機能です。(d) 新しいコードの入力や登録内容の変更
JPコードの登録や編集は、JPコードエディタで行います(6節)。
例1 Vol.10 No.5 ---> 10[禁止事項] カンマとハイフン、全角文字は使用できません。
例2 Vol.10 No.5 ---> 10(5)
例3 Supplement 4 ---> Sup.4
例4 Vol.4 supplement ---> 4(sup.)
例5 4th edition ---> 4ed.
例1 1930 - 1935 (普通のページ表記)な お、終ページについては、次の例の角カッコで示すような略記入力ができます。自動で補完されてきちんとフル表記されます。
例2 a22 - a27 (総合科学雑誌などのページ表記)
例3 4.2.1 - 4.2.4 (プロトコール集などのページ表記)
例4 257 - 259 [9]
例5 257 - 263 [3 または 63]
例6 257 - 284 [84]
例7 257 - 305 [05] 注意。5 と入れると 265 と見なされる。
例8 257 - 257 [Return]
例9 257 - 1024 [024] 注意。24 と入れると 324 と見なされる。
例1 76 ----> 1976[禁止事項] 半角数字のみが使用できます。
例2 4 ----> 2004
例3 04 ----> 2004
例4 004 ---> 4
ハードディスク上ならば F:\PDF\Thesleff-Devel07b.pdfDOI のフィールドには、文献に記載されている DOI (Digital Object Identifier)を入れます。カードの DOI フィールドが空欄の時、DOI が自動表示されるようになります。
ネット上ならば http://BioDirect/Dev/sample.pdf
例) 10.1002/bdra.23000