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2014/12/25 |
オルガン+トランペッ
ト |
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Joachim Enders & Manfred Bockscheriger (tp) |
Hans-Ora Ericsson |
Vincent Genvrin | Jean Guillou | Calvin Hampton |
Robert Houssart |
Keith John |
Barry Jordan |
Hans-Dieter Karras |
Gunther Kaunzinger |
Organ (1969) of Pauluskirche Darmstadt |
Woehl Organ (2012) of Studio Acusticum |
Gonzales Organ
(1930s) of Soissons Cathedral |
Kleuker-Steinmeyer Organ (1988) of Tonhalle, Zürich | Roosevelt organ
(1935) of Calvary Episcopal Church |
Organ (1640) of
Gloucester Cathedral |
Kleuker-Steinmeyer
Organ (1988) of Tonhalle, Zürich |
Gossen Organ (2008) of Magdeburg Cathedral |
Steimann-Organ of Bründern Church, Braunschweig |
Rieger Organ of Musik Wurzburg |
tr. Enders & Bockscheriger | tr. Hans-Ora Ericsson | tr. Vincent Genvrin | tr. Jean Guillou | tr. Calvin Hampton
1967 |
tr. Keith John |
tr. Keith John | tr. Barry Jordan | tr. Hans-Dieter Karras | tr. Gunther Kaunzinger |
Antes Edition
BM319291 |
IFO Classics ORG
7251.2 |
Vox Humana 12-2300 | Dorian DOR-90117 | Musical Heritage
Society MHS 1472 [LP] |
Regent REGCD267 | Priory PRCD 262 | Prospect | Pro-live prospect 30051 | Novalis 150 152-2 |
Damstadt
2013/11/29 |
Pitea 2012/10/13 |
Soissons 1993/9 |
Tonhalle, Zürich 1988/1 | Calvary 1967 |
Goucester 2006/7/22-23, 2007/8/24 | Tonhalle, Zürich
1988/8/14 |
Magdeburger 2012/4/22 |
Braunschweig 1995/6/16 | Wurzburg |
トランペットとオルガンの組み合わせ。もともとオルガンは金管楽器の要素があるし、教会音楽
の担い手は、オルガンが発明されるまではトロンボーン系の金管楽器だった。つまり、この組み合わせはかなりいい。オルガン音
楽にもかかわらず、主旋律をトランペットが担当するおかげで、かなり音がすっきりとしていて、ビドロなどでは特に成功してい
ると思う。雛の踊り、サミュエル、リモージュなどテンポの速い楽曲もなかなかいい。キエフ、ふたつのコラールはオルガンが奏
でるが、その間に入る旋律のトランペットが実に美しい。 |
ビドロあたりからが面白い。設計の新しいオルガンであるからか、重低音がよく響き、高音もよく通る。テュイルリ、ビドロ、なかなかよい。編曲も
奏法もオーソドックスである。 ハンス−オラ・エリクソンは、1958年スウェーデン・ストックホルムの生まれ。現在はカナダのマギル大 学の音楽科教授。 |
重厚でありながら軽やかな音、のびやかな演奏、しかも奇を
てらったもの
ではない、オーソドックスなものですばらしい。ひさびさに演奏も編曲もいいものが出てきたと思う。しかもオルガンならではの
音響のすばらしさもある。おす すめできる。 ヴィンセント・ゲンブリンは1965年の生 まれで1991年 からスワソン大聖堂のオルガニストをつとめている。このCDのジャケット絵はカンディンスキーが「展覧会の絵」をモチー フにして作成した連作のひとつ「キ エフの大門」である。 |
きわめて独創的。オルガンの表現力のすべてをぶつけてくる
ような演奏
だ。グノムでは変わった音色を巧みに使い分け、ビドロでは和音の繰り返しをすべてスタカートで演奏、雛の踊りではトライアン
グルのような音、サミュエル
では管楽器のような音、死者の言葉ではかなり高い音を効果的に使う。そして圧巻なのはキエフで、音の洪水と渦巻きがあちらこ
ちらで巻き起こる。こういうオ ルガン演奏もあるのだ。一聴の価値がある。 ジャン・ギユーは1930年生まれのフラン ス人。独創的な演 奏と編曲でよく知られている現在のオルガニストのひとり。 |
シンプルな構成だが、オルガンらしい音。ラヴェル版を下敷
きにしている のか、第5プロムナードは省略されている。 長らく、Blarr 版を最初のオルガン編曲と考えていたが、このHampton 版はさらに古い。裏面の解説には「今年は、英国のロック・グループ、ELPによっても編曲がなされた」ともあり、カタロ グ番号などからもLP発売は 1972年であった模様。カルヴァリー監督教会は、コロンビア州にある教会。 |
ピアノ版がベース。落ち着いた編曲と演奏。グロスター大聖
堂の音響がよ
いのだろうか、低音の響きがすばらしいし、高音も高いところへよく抜けている感じ。オルガンらしいオーソドックスな音が心地
よい。演奏もすばらしい。おす すめできる。 グロスター大聖堂は英国南西部にあり、 70mもの塔や14世 紀に作られたファン・ボールド(扇形天井)型の回廊などの美しさで世界的に有 名。「ハリー・ポッ ター」の映画でもロケに使われている という。ジャケットは、同大聖堂のステンドグラスの写真。 |
最近、演奏されることの多いKeith John
版の自演盤だ。音の使い分けが巧みな編曲で、オルガンの機能を存分に示してくれている。トーンハレのホールは音響のいいこと
で知られているら しいが、大オルガンであることもあって、音圧を感じることのできる演奏。 キース・ジョンは1953年、グロスターで 生まれ、グロス ター大聖堂の合唱団員となり、13歳からオルガンを習ったという。後に奨学金を得て、チューリヒで Jean Guillow に学ぶ。 |
いかにもパイプオルガンらしい音色で演奏される。アレンジも演奏手法も固有のものは無い。徹底してシンプル。奇をてらわないすがすがしさ。これはこれで新鮮だ。原
典版をそのまま弾いているように思うが、サミュエルの終わり方はリムスキー=コルサコフ版。第5プロムナードはやや重厚に弾
いていて、ここから何か始まるのかなと予感させる。続くリモージュはエコーがよく利いた演奏。カタコンブ以降は重厚。 バリー・ジョーダンは、1957年に南アフリカのエリザペス・ ポートで生まれる。1985年にケープタウン大学修士、その後、ウィーンとリューベックで学んだ。現在はマグドブル グ大聖堂でオルガン奏者と合唱隊の指導者をしている。 |
冒頭からアゴーギクたっぷりのプロムナード。グノムは残響たっぷり。旋律が流れるところがし
ばしばあっ て、故意なのか、ミスタッチからなのかよくわからない。 |
ピアノ版をベースにしているが、音色の使い方などは管弦楽 的な感じがす る。第2プロムナードやテュイルリなどは面白いし、時折、ポップスのような軽やかなアレンジもある。また終曲のキエフでは低 音のトレモロ風のアレンジがな かなかよいと思う。しかし、細かなパッセージなどがやや雑なのと音の強弱 が平坦なのが惜しい。 |
(time 35'39) | (time 41'00) | (time 42'42) | (time 35'20) | (time 33'58) | (time 36'12) | (time 34'18) | (time 41'06) | (time 39'45) | (time 32'50) |
併録:クリ ミア海岸で(ムソ)、ゴパーク(ムソ)、ヴォカ リーズ(ラフマニノフ)、亡き王女のためのパヴァーヌ(ラヴェル) | 併録:甘き
死よ来たれ BMW478 (バッハ)、コラール 3番 (フランク)、主イエス・キリストよ、われ汝に呼ばわる
BMW639(バッハ)、Postludium - "Spikar"(H. Ericsson),
Vocalise (H. Ericsson) |
併録:なし | 併録:ペトルーシュカか ら3曲 (ストラヴィンスキー) | 併録:なし | 併録:キージェ大尉より トロイカ (プロコフィエフ)、ストラヴィンスキーへのオマージュ(ハキム)、トッカータ(ギロー) | 併録:3つの舞曲(アラ イン) | 併録:ラプ ソディー・イン・ブルー(ガーシュイン) | 併録:アリア(バッハ)、トロイメライ(シューマン)、白 鳥(サ ン=サーンス)、ジムノペディ1(サティ)など全8曲 | 併録:マ・メール・ロア (ラヴェ ル)ほか |
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