© 2000-2024, Kyu-hachi TABATA Last updated 2013/05/03

「展覧会の絵」 器楽曲(弦楽器)
"Pictures at an exhibition" instrumental (strings)

ヴァ イオリン&ピアノ
ヴァ イオリン&ギター 弦楽合奏
チェ ロ&ピアノ
チェ ロ&アコーディオン
チェロ四重奏
チェ ロ&コントラバス
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                at an an exhibition
12人のヴァイオリニスト
Alessandro Borgomanero &
Jaime M. Zenamon
Orchetrio Zurich 玉木弦楽四重奏団
& 長谷川朋子
Amacord Wien Zvi Harell &
Marina Bondarenko
長谷川陽 子 &
Mika Vayrynen
Boston Cello Quartet
Sinfonia Lahti
Cello & Bass Ensemnle
arr. 玉木宏樹 arr. J. M. Zenamon
arr. Samuel Langmeier arr. 玉木宏樹 original arr. arr. Charles Schiff
original arr arr. Blaise Dejardin
arr. Ilkka Palli
コロンビア COCQ-84238
GEMA kr 10074
Exton OVCL-00177 日本コ ロンビア Homebase Records CD 241001 Sound star ton SST 0198 [LP]
Victor VICC-60260 Private BIS-NL-CD-5026
東京 2006/8
Goiania 1999/4
Zurich 2005/2/2-4 福島市 音楽堂 ? Hannover 1987/5
秩父 2001/4/25-27 2012/10/8, 14,  22
Lahti 2002/4
ヴァイオリンとピアノの合奏で進む抄録版。演奏は音がよく 揃っている し、アレンジも さすがでそつがない。

高嶋ちさ子は1968年東京出身の人気ヴァ イオリニスト。 12人のヴァイオリニストは実は14人いるのだが、これは女子十二楽坊が14人いるのに倣ったとのこと。
ヴァイオリン(Borgomanero) とギター (Zenamon) の二重奏。意外な組み合わせだが、旋律を得意とするヴァイオリンと和音を得意とするギターの組み合わせは案外いい。古城やビ ドロなどでは心に浸みいるよう な演奏だ。雛の踊りやサミュエルも面白い。ラヴェル編曲をベースにしているが、管楽器が奏でる旋律をヴァイオリンとギターで 演奏するために、リズムもアク セントもまるで違ったものになっている。ラヴェル版を基準にすると物足りないと感じるだろうが、スクラップ・ビルドのような 面白さと弦楽器のもつ音の柔ら かさと繊細さを楽しむことができる。併録曲はいずれもこのデュオの良さがよくわかる秀曲。

ヴァイオリンのボルゴマネロは1968年ローマの生まれ。ギ ターのゼナモンは 1953年ボリビアの生まれ。録音はブラジルのゴイアニア。
弦楽三重奏。弦楽器の最低音から最高音までをカバーできる点で最強の組 み合 わせといえるかもしれない。編曲はラヴェル版を下敷きにしているようで第5プロムナードが省略されている。ギターが入ってい ることで音色が明るく、軽快に なっているので、大変、聴きやすい。

オーケストリオ・チューリッヒはヴァイオリ ンの河村典子、ギ ターのワル ター・ギーガー、コントラバスの白土文雄によって1985年に結成されたユニークなトリオ。
弦楽四重奏+ハープ。「シャ ブリ片手に」というアルバムタイトル。抄録版になっていて、第1プロムナード、グノム、古城、そしてプロムナードからなる構 成。曲のつながりはやや唐突な 感じがしてしまうが、古城のハープ演奏 はなかなかよくて、是非、全曲演奏をしてもらいたいと思った。弦楽四重奏とハープという組み合わせは面白く、また音がとても 美しい。

NHK教育の「ゆかいなコンサート」に出演 した演奏家が集 まって出来たカルテットとハープの長谷川朋子による演奏。
チェロ、ベース、アコーディオン、ヴァイオリン(ビオラ)の四重奏。 うーん。うまい。ヴァイオリンで奏でられる古城のメロディは心に残る。第5プロムナードは大胆な編曲になっていてコミカル。 おすすめできる。 チェロ(Harell) とピアノ (Bondarenko) の二重奏。清明な音のピアノに豊かな音のチェロ。すばらしい組み合わせだ。ラヴェル版的な構成になっているが、弱音で始まる ビドロも繊細な感じが出ていて いいと思う。編曲もよい、演奏もよい、おすすめできる。CD化しての再プレスが強く望まれる。

ハーレルはドイツに生まれ、イスラエルで 育ったチェリスト。 ボンダレンコはロシアのピアニスト。二人は1976年からデュオを組んでいる。
チェロ(長谷川)とアコーディオン(ヴァイリュネン)の二 重奏。リヒテ ルを思わせるやや早いテンポで始まり、チェロとアコー ディオンがうまくからみながら進む。第1プロムナードでは、和音の内声部をとりあげたメロディラインが後半にでてきて、 おっ、ちょっと違うぞ(=おもしろ そうだ)と思わせる。「古城」はやや抑制が利きすぎていて陰鬱な感じがするが、「テュイルリー」や「サミュエル・ゴールドベ ルグ」などはチェロとアコー ディオンの掛け合いがうまく成功している。最後の「キエフ」も擦弦楽器(弓を使う弦楽器)ならではのグリッサンンドやポルタ メントがうまく生かされてい て、チェロならではの演奏になっている。

ヴァイ リュネンはフィンランド人(ミカというのは男性名)、長谷川も フィンランドのシベリウス音楽院にて留学経験があり、フィンランドが縁のコンビといってよいだろう。ヴァリュイネンはア コーディオン独奏の展覧会の絵を先 にリリースしている。
まずは、フィガロの結婚の序曲がかかって、ちょっと気持ちが上向く。そして、2曲目からが展 覧会の絵。ただし、抄録になっていて、プロムナード、テュイルリ、雛の踊り、キエフの4曲。チェロのハーモニーは綺麗だ。 テュイルリや雛の踊りは高音が無いので、さすがにちょっと落ち着いた感じ。併録はメジャーなものがそろっていて親しみやす い。
フィンランドのラハティ交響楽団のチェロとコントラバスの メンバーによ るアンサンブル。アレンジが秀逸でかつ演奏もきめ細かく、聴き応えがある。おすすめできる。
(time 10'07) (time 34'10) (time 32'33) (time 6'09) (time 33'36) (time 32'22) (time 35'38) (time 8'33)
(time 35'26)
併録:カヴァレリア・ル スティ カーナ(マスカーナ)、チャルダーシュ(モンティ)、アヴェ・マリア(グノー/バッハ)など全12曲。 併録:カリカチュア組曲(ゼナモン)、3つのリトラス(ゼ ナモン) 併録:ドン・ファン(グルック) 併録:ロマンスヘ短調(チャイコフスキー)、前奏曲 Op 32-5(ラフマニノフ)など全13曲 併録:ゴパーク(ムソルグス キー)、ワルツ(ショスタコーヴィチ)、他伝統曲3曲 併録:チェロとピアノの ためのイ タリア組曲(ストラビンスキー)、オペラ「ムバラ」よりロシアのシャンソン(ストラビンスキー) 併録:オリエンタル (キュイ)、 剣の舞(ハチャトリアン)など小曲8曲 併録:フィガロの結婚前奏曲(モーツァルト)、熊蜂の飛行(リムスキー・コル サコフ)、セビリアの理髪師(ロッシーニ)、月の光(ドビュッシー)、子羊らは安らかに草をはみ(バッハ)ほか。
併録:トロイメライ (シューマ ン)、ヴォカリーズ(ラフマニノフ)、シシリエンヌ(フォーレ)など

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