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2010/03/03 |
Kenichiro Kobayashi (小林研一郎) w/ 日本フィル |
Kenichiro
Kobayashi (小林研一郎) w/ Arnhem P. O. |
Kazimierz
Kord w/ Warsaw National P. O. |
Kazimierz
Kord w/ Warsaw National P. O. |
Serge Koussevitzky w/ Boston S.O. |
Serge Koussevitzky ? w/ Centennial S. O. (Boston S.O.) |
Serge Koussevitzky w/ Boston S.O. |
Serge
Koussevitzky w/ Boston S.O. |
Emmanuel
Krivine w/ O.National de Lyon |
Emmanuel Krivine w/ O.Ph. du Luxenbourg |
Rafael Kubelik w/ Chicago S.O. |
Rafael Kubelik w/ Bavarian R.S.O |
Theodore Kuchar w/ National S.O. Ukraine |
Eric Kujawsky w/ Redwood S. |
arr. Maurice Ravel | arr. Maurice Ravel | arr. Maurice Ravel |
arr. Maurice Ravel | arr. Maurice Ravel | arr. Maurice Ravel | arr. Maurice Ravel | arr. Maurice Ravel | arr. Maurice Ravel | arr. Maurice Ravel | arr. Maurice Ravel | arr. Maurice Ravel | arr. Maurice Ravel |
arr. Maurice Ravel Revisions by Erick Kujawsky |
Exton OVCL-00009 | Exton EXCL
00016 |
Pony Canyon PCCL-00412 |
Lobster
LVDL-553 [LD] |
RCA/BMG BVCC-1053 | RCA Camden CAL-111 [LP] |
Naxos 8.110105 | History 205262-303 |
Denon COCQ-85175 | Zig-Zag
Teritoires ZZT329 |
Mercury 434-378-2 | Originals SH848 |
Naxos 8.555924 |
Redwood ASND 31004-2 |
Suntroy Hall, Tokyo 1999/8/22 | Arnhem 2007/12/3-6 |
Suntory Hall, Tokyo
1988/3/27 |
Suntory Hall, Tokyo 1988/3/27 | Boston 1930/10/28-30 | ? |
Boston 1943/10/9 | Boston 1944/12/30 | Lyon1993/11/4-7 | Luxenbourg 2012/4/30-5/5 | Chicago 1951/4/23-24 | 1970 | Kiev 2001/8/15-18 |
Redwood 1998 (?)
|
客席からの雑音や、小林の発する妙なうなり声のようなもの(多分)が時折聞こえるのは気がそがれるが、演奏自体はよい。
日本のオケを
好きになれる1枚だと思う。全体に細かい処までよく目の行き届いた演奏になっているが、各楽器の音が十分に響いていないよう
に感じられるのが惜しい。 こばやしけんいちろう(福島1940-)は 日本の作曲家、指 揮者。 |
一見、ていねいな演奏だが、もっと音の表情や緩急があって
もいいと思っ
た。また、早いパッセージについてこれない楽器があったり、カタコンブなど静かでゆっくりの曲で音が揃わないのは聞き苦し
い。構成の上で重要な聴かせどこ
ろの演奏はできているが、それらの間をつなぐところの演奏の粗さが気になった。見方を変えると、こういったことは仔細なこと
だと思えるようなダイナミック
な演奏でもよいのかもしれない。同時収録曲の「中央アジアの草原で」は秀逸。だったん人もよかった。 アーネムはアーヘン、アルンヘムとも表記される。オランダ・ヘルダーラント州の州都で、ライン川に沿っ た美しい街だという。 |
コルトに率いられたポーランドのワルシャワ・フィルの来日の際のライブ録音。ややロシア風な
味付けである が、古城などはロマンティックな仕上が
り。何カ所か、楽器パート間でのバランスが悪いように感じるところがあるのが残念。バーバ・ヤーガなどで、ティンパニがやや
音をはずすような感じで炸裂す るが、これはこれでよい。ライブらしく臨場感がある。 カジミエシュ・コルト(シレジア 1931-)は、1977年からワルシャワ・フィルの音楽監督。前任のロヴィツキ指揮による録音(1988年)もある ので聴き比べができる。 |
左の映像版。コルトの指揮ぶりがよくわかる。大きく情感を
こめて振る
が、あまり細かな指示はしないようだ。一方、カメラは指揮者の左からのものが多く、演奏者の映像はかなり偏りがあるのが残
念。例えば、フルート、ハープ、
チェレスタなどはほとんど映らない。とりわけ、ティンパニ奏者が映らないのは残念。終わったあとの聴衆の拍手にコルトは嬉し
そうにしているが、オケのメン
バーのほとんどが硬い表情。特にベテラン陣が渋い顔なのは、演奏が十分ではなかったことを意味するのだろうか。 |
録音は古いが、オケの実力はすばらしい。また、クーセヴィッキーの解釈や指揮ぶりもすばらしいと思う。 なお、ライナーにはクーセヴィッキーがラヴェルに編曲を委託した際の様子が紹介してあり、参考になる。 クーセヴィッキー(ロシア 1874-1951)は作曲家・指揮者・コント ラバス奏者。ボストン響(BSO)の第11代首席指揮 者(1924-49)をつとめた。アメリカの名門BSOの中興の祖とされる。このクーセヴィッキーこそ、ラヴェルに 「展覧会の絵」のオーケストレーション を依頼し、自ら指揮して初演(1922年)した人物である。 |
Camden は RCA
の廉価盤レーベル。クーセヴィッキーはこれを嫌い、音源の使用を認めたものの、オケ名を変え、指
揮 者名もなしでのプレスになったといわれている。演
奏は良好。ボストン響であることは他の研究者も認めると
ころであるが、指揮者がクーセヴィッキー本 人であるかどうかは正確にはわからない。76 rpm
盤の再録だというが、終盤のピッチの早さなどは異例で、正確な音源は不明だ。
|
クーセヴィッキー、69歳の時の録音だが、管弦ともに見事な演奏で、むしろ若々しさを感じる。おすすめできる。特にトラ ンペット奏者 は見事で、第1プロムナードやゴールドベルグは聴き応えがある。ただし、プロムナードは2つのみで、古城とビドロも省略され た構成となっており、できれば フルセットで聴いてみたかった。 | クーセヴィッキー、70歳。録音状態は悪いが、全曲はいっ
ているし、演
奏はいい。最後のキエフの大門はややテンポが早くて落ち着きがない気もするが、全体に理想的なテンポと音量でありオケの技術
も高い。この演奏があればこ そ、ラヴェル編「展覧会の絵」の人気が出たのだとあらためて認識できる。 |
音
の表情が豊かでさすがフランスのオケという感じだ。演奏はオーディトリウム・モーリス・ラヴェルという名のホー
ルで行われており、オールラヴェルのプログ
ラムだ。ただし、このホールの音響が悪いのか、音がぱさついて聞こえるところがある。バーバ・ヤーガからキエフ
の終盤までの演奏はすばらしい。 クリヴィヌ(フランス1947-)はヴァイオリニストとしてス タートしたが、後にベームとの出会い、指揮者に転向。 1987年からフランス国立リヨン管弦楽団の音楽監督として活躍。このCDの録音日は、日本語と英語で異なっていた ので英語の方に従った。 |
軽やかなプロムナードで始まる。おとなしめのグノム、静かでおだやかな古城。ビドロは低音の
管楽器と打楽器がうまく噛み合い、美しく展開する。ひなの踊りでもパーカッションが鈴やトライアングルを小さな音で鳴らしな
がら随奏する。結構、細かなところで丁寧な演奏をしているオケである。弦楽器の音もつややかだ。バランスの良さは絶品。キエ
フでのパーカッションの抑制の利いた演奏にも思わず聞き入る。 |
期待以上にいい。管の響きをうまく残すところやティンパニの音と低音弦楽器との調和など、心憎いばかりのバランス性を感
じ る。おすすめできる。 クーベリック(チェコ 1914 -96)は、チェコフィルの指揮者を務めたの ち、36歳の若さでCSOの第5代首席指揮者となっ た。前後の首席指揮者はロジンスキーとライナー。1950-53年という短い治世であったが、このCDにある「展覧 会の絵」と「弦チェレ」の録音で名を残 す。 Angel 東京芝浦電気 HB1019 [LP]
10インチ・レコード。A面に雛の踊りまでをB面にサミュエル以降を収録。
同時収録 曲はない。
|
はやるトランペットを抑えるようにしながらプロムナードが始まる。バイオリンはクーベリック
のタクトに忠
実だが、金管群が入るとまたスピードが速くなりそうになる。弦と管がせめぎあうようにして前半が進む。しかも、頼りになるは
ずの打楽器のリズムがばらつ
く。ゆっくりと奏でられる第2プロムナードで一息つくが、古城でまたサックスがどんどんピッチを早くしようとする。破綻しそ
うで破綻しないスリリングな演
奏が続くが、少しずつ持ち直し、ビドロから管・弦・打がうまくかみ合ってすばらしい演奏になる。バーバ・ヤーガからキエフの
終盤までは一気呵成だ。 Bavarian R.S.O とはバイエルン放送響のこと。 |
同時収録の「はげ山」だが、原曲とリムスキー=コルサコフのふたつが同時に聴ける盤は珍し
い。そして、原
曲のすばらしさが堪能できる。ロシア風の演奏で炸裂するパーカッションや金管が曲の魅力や迫力を倍増させているからだ。演奏
する側ものびのびと楽しみなが
らやっている様子がうかがえる。アバドやドホナーニの演奏で首をひねったむきには是非とも聞いてもらいたい。で、本論の「展
覧会」だが、こちらもよい。プ ロムナードなどテンポが抜群で、どの曲もききごたえがある。 |
カリフォルニア州レッドウッド市の市民オーケストラの自主制作CD。1985年にクジャウス
キーによって
創設されたオケらしい。聞きながら演奏の様子を思い浮かべたくなるのは、プロの演奏とは違う不思議な楽しさである。
Revision
となっているのは、キエフの大門の終結部(115節から)金管楽器を増やし、ちょっとサプライズ的なアレンジになっているか
らのようだ。助っ人ブラス軍団
が地響きのように鳴り渡り、パーカッションが炸裂し、フィナーレではカリヨンが謳うという楽しい楽しいアレンジになってい
る。表紙は魔法使いの弟子のモ チーフ。 |
(time 33'56) | (time 33'37) | (time 31'11) |
(time 31'13) | (time 29'49) | (time 28'58) | (time 22'53) | (time 30'58) | (time 33'43) | (time 32'05) | (time 28'31) | (time 29'42) | (time 32'48) |
(time 34'47) |
併録:カルメン第1組曲と第2組曲から計4曲(ビゼー)、狂詩曲スペイン(シャブリエ) | 併録:はげ山の一夜(ム ソルグス キー)、中央アジアの草原にて(ボロディン)、だったん人の踊り(同) | 併録:ピアノ協奏曲第1番ホ短調作品11(ショパン) |
併録:ワルキューレの騎 行(ワグ ナー)、ピアノ協奏曲第1番ホ短調作品11(ショパン) | 併録:ボレロ(ラヴェル)、ダフニスとクロエ第2組曲(ラヴェル)、サラバンド(ド ビュッ シー、ラヴェル編)、ラ・ヴァルス(ラヴェル) | 併録:なし | 併録:管弦楽のための協奏曲(バルトーク) | 併録:はげ山の一夜(ム ソルグス キー)、法悦の詩(スクリャービン)、交響曲4番(チャイコフスキー)、フランチェスカ・デ・リミニ(同) | 併録:舞曲、サラバンド(以上ドビュッシー、ラヴェル編)、華やかなメヌエット(シャ ブリエ、 ラヴェル編)、謝肉祭より(シューマン、ラヴェル編) | 併録:シェ ラザード(リムスキー=コルサコフ) | 併録:弦楽器と打楽器とチェレスタのための音楽(バルトーク) | 併録:交響曲第6番「田園」(ベートーヴェン) | 併録:はげ山の一夜(原曲と
リムス キー・コルサコフ版の2曲 )、ゴパーク、ホヴァンシチナ(い
ずれもムソルグスキー) |
併録:魔法つかいの弟子(デュカス)、世界の創造(ミ
ヨー) |
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