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Last updated 2010/06/27 |
Simon Rattle w/ Berliner P. |
Simon Rattle w/ Berliner P. |
Fritz
Reiner w/ Chicago S. O. |
Fritz
Reiner w/ Chicago S. O. (語り:Lutz Lansemann) |
Artur
Rodzinski w/ New York P.O. |
Artur
Rodzinski w/ Royal P.O. |
Artur
Rodzinski w/ P. S. O. of London (London S. O.) |
Marchello Rota w/Czech Nat. S. O. |
Witold
Rowicki w/Warsaw National S.O. |
arr. Maurice Ravel | arr. Maurice Ravel | arr. Maurice Ravel | arr. Maurice Ravel | arr. Maurice Ravel | arr. Maurice Ravel | arr. Maurice Ravel | arr. Maurice Ravel | arr. Maurice Ravel |
EMI 50999 5 17582
2 6 |
Medici arts 2056798 [DVD] |
BMG Victor 09026-61958-2 | Esprit/RCA 88697024722 | Dante LYS176 | Westminster MVCW-18009 | Westminster C35S130 [LP] | Victor VICC
60547 |
Polskie Nagrania
PNCD502 |
Berlin 2007/12/29-31 | Berlin 2007/12/31 | Chicago 1957/12/7 | Chicago 1957/12/7 | NewYork
1945/3/12 |
London 1955/4/25&27 | London 1958 |
Plague 2006/4/3-7 |
Warsaw 1967/9/26 |
2007年のジルベスター(=大晦日)コンサートは「展覧会の絵」とい
うことで楽しみにしていた。CD発売も2008/1/14
と早い。嬉しい限りだった。ラトルにとっても満を持してのCD化であったはずである。さっぱりとした演奏に聞こえるかもしれないが、細かなところまでよく
考え抜かれており、ちょっとしたパッセージであっても聞き逃せない。「ここはこのように弾く」というような先入観が一切無い新しい演奏。オケの実力も高
い。おすすめできる。 サイモン・ラトル(1955-英国)は、バーミンガム市響の 指揮者を20年間つとめ(1980--2015, Kyu)、このオケを世界的なオケに育てた。そして、2002年からは、カラヤン、アバドに 続く BPO の芸術監督となった。 ジャケット絵の下部にモンタージュされているオレンジ色〜黄色の建物はBPOのフィルハーモニー・ホールだ。 |
2007年のジルベスター(=大晦日)コンサートの模様。「だったん人の踊り」から「モスクワ河」まで旋 律の美しいロシア曲が続く。そして展覧会の絵が始まる。演奏はやはりすばらしい。特に弦のすばらしさを実感できる。管楽器と打楽器はやや抑え気味の演奏の ように見えた。キエフの終盤で叩かれるベルはよく使われるチューブラーベルではなく、本物の鐘。しばしば鐘が叩かれるのを見たことがあったが、高さ 80cm、直径50cmほどもある鐘は今まで見た中で一番大きな鐘だった。 | 個々の楽器の音の良さとアンサンブルの良さがこの録音でもよくわかる。しばしば"ライナー版"として比較の対象とされるのもよくわか
る。おすすめできる。 ライナー(1888-1963)はハンガリー出身の名指揮者で、シカゴ響の第6 代首席指揮者(1953-63)。シカゴ響といえば現代性という点で世界第一のオケであるが、まさにこのライナー時代にその名声を勝ち得た。 RCA/BMG
BVCC-1017
同時収録曲は、くるみ割り人形(チャイコフスキー)
|
Kinderkonsert
(こどもコンサート)というタイトルがついており、音源は左のものと同じで、曲間にナレーションを入れた物。ヨーロッパ、特にドイツではこうした物が多く
作られている。 |
全体に早い演奏だが、歯切れのよい演奏で心地よい。各楽器がこの速さで
乱れずに音を揃えて出してるのはすごい。また、必要なところではじっくりとゆっくりと演奏しており聴かせてくれる。 ロジンスキー(1892-1958)は現在のクロアチアまれのポーランド系ロシア人。ニューヨークPOの音楽監督を1943-47年の間務め る。この後、シカゴ響の音楽監督を1947-48年の間務め、ボストンで死去。 Columbia HL7075 [LP]
古城で旋律をとるオーボエとクラリネットが美しい。同時収録はバルビローニ+NYフィルのスペイン狂詩曲とラヴァルス(いずれもリムスキーコルサコフ) |
音の整理が巧みで、ソロの音がよく通り、メロディーが鮮明だ。打楽器奏者はティンパニだけでなく、ドラのよう
なものも用いているのか、時々、低音ながらはりのある打楽器が入る。 ロジンスキー(1892-1958)は現在のクロアチア生まれのポーランド系ロシア人。1925年からフィラデルフィア管でストコフスキーの アシスタントを務める。29年からロスアンジェルスPOの音楽監督。クリーブランド管やNBCを育てたことで知られる。 |
テンポの取り方と音のバランスの良さは格別だ。管楽器のキレの良さと弦楽器のなめらかな音もいい。さすが
の出来映え。特にカタコンブでの管楽器群のコントロールはすばらしい。バーバ・ヤーガ、キエフの演奏もいい。ロジンスキーの録音では出色ではないだろう
か。おすすめできる。 |
ジュリーニ+フィルハーモニアの演奏をふと連想させる演奏。チェコのオ
ケらしく弦も管もよく融和し、抑制も利いていて安定感がある。オーソドックスでノスタルジック。こういうのも悪くない。なお、ジャケットデザインは、まれ
にみる秀作だと思う。 |
第1プロムナードのトランペットが上手い。音量も十分にあり、情緒豊か
で驚いた。シュミイレのメロディを奏でるトランペットも物悲しくも少しこっけいですばらしい。これまで聴いた中では、最高のトランペット演奏ではないだろ
うか。そして、他の楽器も負けていない。キエフの迫力も特筆もの。全てがすばらしい。おすすめできる。 *ロヴィツキの後任であるコルト指揮の演奏(1988年)もCD化されている。 ロヴィツキ(1914-89)は旧ソ連のタガンログ生まれの ポーランドの指揮者。ヴァイオリニストとしてのキャリアが長かったが、1945年にポーランド放送響を組織して常任指揮者となる。1950年からワルシャ ワ・フィルの音楽監督を務めた。 |
(time 34'13) | (time 34'16) | (time 32'45) | (time 48'07) | (time 27'21) | (time 30'38) | (time 30'10) | (time 31'43) | (time 33'18) |
併録:交響曲第2番、だったん人 の踊り(いずれもボロディン) | 併録:だったん人 の踊り、交響曲第2番(いずれもボロディン)、ホヴァン シチナ序曲:モスクワ河の夜明け(ムソルグスキー)、黄金時代:踊り(ショスタコーヴィチ) | 併録:はげ山の一夜(ムソルグスキー、リムスキーコルサコフ編曲) | 併録:なし | 併録:ホヴァンシチナ序曲、ソロ チンスキーの市よりゴパーク(ムソルグスキー)、交響曲第3番(スクリャービン) | 併録:はげ山の一夜(ムソルグスキー、リムスキーコルサコフ編曲)、コーカサスの風景(イッポ リトフ=イヴァノフ)、だったん人の踊り(ボロディン) | 併録:なし | 併録:ラ・ヴァルス、亡き王女の ためのパヴァーヌ、ボレロ(いずれもラヴェル) | 併録:パレチニ演奏のピアノ 版展覧会の絵(原典版)、はげ山の一夜(ムソルグスキー/Rコルサコフ) |
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