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「展覧会の絵」 ピアノ曲 (Ma-Me)
"Pictures at an exhibition"
piano version (Ma-Me)

Nikita Magaloff / 展覧会の絵 /
                Pictures at an exhibition Eugene Malinin / 展覧会の絵 / Pictures at an exhibition
 / 展覧会の絵 / Pictures at an an
                exhibition
Alexander Malter / 展覧会の絵 / Pictures at an
                exhibition
Iskra Mantcheva / 展覧会の絵 / Pictures at an
                exhibition
Oleg Marshev / 展覧会の絵 /
                Pictures at an exhibition
 / 展覧会の絵 / Pictures at an exhibition
José Eduardo
                  Martins / 展覧会の絵 / Pictures at an exhibition
Kazumasa Matsumoto (松本和将)
                / 展覧会の絵 / Pictures at an exhibition Robin McCabe /
                展覧会の絵 / Pictures at an exhibition
Marina Mdivani
                / 展覧会の絵 /Pictures at an exhibition
/ 展覧会の絵 / Pictures at an an exhibition
Ekaterina Mechetina / 展覧会の絵 / Pictures at an
                  exhibition
Irina Mejoueva / 展覧会の絵 /
                Pictures at an exhibition Irina Mejoueva / 展覧会の絵
                  / Pictures at an exhibition Irina Mejoueva / 展覧会の絵
                  / Pictures at an exhibition Victor Merzhanov / 展覧会の絵 / Pictures at an
                exhibition
Nikita Magaloff
Eugene Malinin
Alexander Malter
Iskra Mantcheva
Oleg Marshev
José Eduardo Martins
Kazumasa Matsumoto
(松本和将)
Robin McCabe Marina Mdivani
Ekaterina Mechetina
Irina Mejoueva Irina Mejoueva Irina Mejoueva Victor Merzhanov
原典版 原典版 原典版 原典版 原典版 原典版 原典版
原典版 原典版 原典版 原典版 原典版 原典版 原典版
Auvidis V4742
Columbia ZL98 [LP] Ahl Classincs4029-45597-2 Imart Classics105
Danacord DACOCD 656 De Rode Pomp
Victor VICC-60273
Vanguard OCL 16211 [LP] EMI FALP 904 [LP]
Merodiya CD 10-02100
若林工 房 WAKA-4108 若 林工 房 WALC-7012〜16 若 林工 房 WAKA-4180 Melodiya MLD-32122
Swiss 1988
1955/11/14, 18
1997 ? Norway 2007/9
Odense 2009/2/19-20 ? 2001/6/11-13
1979 ? 1964 ?
2013 魚津 2004/12/2 京 都 2012/10/19 魚 津 2014/9/5-7 1982 ?
のっけのプロムナードからミスタッチがあり、このあとも何 カ所 かすぐに わかるミスタッチ。しかし、ほどよいテンポとメリハリのある演奏で録音を残した意味がよく伺える。中盤はなかなかよいが、終盤で やや演奏が雑になるのが残 念。

ニキータ・マガロフ(1912-1992) はレ ニングラード 生まれ。シゲティの娘婿でもある。
端正でありながら柔らかく、ほどよく感情の起伏も感じられ る演 奏。特にゆっくり弾くところでの音の置き方がすばらしい。フォルテをほどよく抑制して弾いており、聴いていて耳に心地よい。バーバ・ヤー ガでリズムが崩れるのが惜 しいが、キエフの大門の美しさは特筆できる。CD化が望まれる。

エフゲニー・マリーニン (1930-2015)はさまざまなコンクール入賞の後、ネイガウスのアシスタントとして教育に力を尽くし、後年は教授や学科長などを 務めた。名前の表記は Eugene, Evgeny, Evgeni  など。


Evgeni
                Malinin - Picutres at an exhibition

Forgotten Records fr-108


LPからのCD化。ありがたい。併録はブクレシュリエフ演奏のピアノ版展覧 会の 絵。ピ アノ版のカップリングは珍しい。

ごく標準的な演奏だが、トレモロの弾き方が面白く、雛の踊りでも雛 の滑 稽な鳴き声のように聞こえる部分がある。全体に整っていて面白みが足りないが、バー バ・ヤーガでは一転して鬼気迫る面が出てくる。

アレキサンダー・マルター(モスクワ1946-)は、現在、ベルリンで活動しているピアニスト。元はチャイコフス キー音 楽学校でオクサナ・ヤブロンスカヤと同期らしい。

よく通る声で歌っているような演奏。太めの音でぐいぐいと 進む 感じだ。 必聴なのはテュイルリー。ファーレ、ファーレと聞こえる和音をファーレ、シーミと聞こえるようにして、子供たちが何か会話をしな がら走り廻る様子を鮮やか に表現してくれた。この独創性はなかなかいいと思う。ところどころ、唐突な解釈もあるように思ったが、楽しんで聴くことができ た。

イスクラ・マンチェバはブルガリア系のノル ウェー人。
ピアノは何を使っているのだろう、共鳴の美しい濁りのない、いい音がする。ホールの音響がい いの かもし れない。演奏も悪くない。やや、テンポの取り方にむらがあるが、息継ぎをしながら歌うかのようで、自然な感じがする。プロムナー ドはどれもうまいのも特筆 できる。和音がきれいに聞こえるのだ。キエフの大門も印象的。大音声の演奏が多い中で、マルシェフの奏でるキエフはやさしく美し い。こういうキエフもいい と思う。

デンマークのオーデンスで録音されたピアノ版とラヴェル編オケ版のカップリングCD。オレグ・マルシェフは旧ロシア のバ クーの出身。グネーシン音楽学校で 学ぶ。すでに多数のCD がある。

朗々とプロムナードが始まる。グノムではスタカートを使って、グノムが足をひきずりながらは ね回る様子を表現している。ビドロでもスタカートを多用する。独特だ。 バーバ・ヤーガの3分あたりとキエフの1分あたりでも異稿が使われる。どちらも装飾的なもので、時々、聞くことのできる異稿 だが、2カ所ともにというのは、これまでなかった。

ホセ・エドワルド・マルチンスは1938年ブラジル・サンパウ ロの生まれ。
やや神経質である一方で音の重ね方が足りず、1音1音が十分に出し切れていない面もあって今 ひと つ線の細 い演奏になっ てしまっている。また、曲と曲のつながりがいまひとつ淡泊であるのも惜しまれる。ただし、ビドロなど好演している曲では絵画的な 広がりと重さを感じること ができる。

松本は1979年岡山倉敷の生まれ。現在でも23歳の新鋭であるが、すで にこ のCDで3枚目に なる。ヴァ イオリンやエレキギターなどの素養もある逸材。このCDでは、グリーグの叙情小曲集から5曲ずつを「展覧会の絵」の前と 後ろに配置するという面白い趣向を こらしている。

録音も演奏もよい。輪郭がはっきりしていて心地よい。しば しば 左の和音 にオクターブ下の音を加えているのもなかなか効果的だ。

ロビン・マカベは米国の女流ピアニスト。
早い第1プロムナード。やや全体にせきたてるかのような気 ぜわ しさがあ るが、解釈や演奏は悪くない。
音の伸ばし方や置き方に独自のものがある。さりげないフレーズに何かを託すようなところがあ る。ビドロは好演。バーバ・ヤーガは圧巻。
落ち着いた丁寧な演 奏。しかし、ビドロ、雛の踊り、リモージュは作為的に過ぎる気がするし、古城やサミュエルは幻想的にしすぎたと思う。バーバ・ヤーガはゆっくりすぎて違和 感あり。キエフになってインテンポに戻るのも不思議。

イリーナ・メジューエワは1975年ゴーリ キー の生まれ。 1997年より東京在住。メトネルを得意なレパートリとしている。2001年より富山県魚津市の新川市民ホールでのライブ録 音を続けており、注目されてい る
古城もビドロも雛の踊りもよくなっている。素直な演奏になっている。左右の音のバランスもよ くなってきた。だが、サミュエルなどでは早い連打や強奏部での 音 がききにくい。しかし、カタコンブがいい。テンポも強弱の付け方もほぼ完璧だろう。バーバ・ヤーガとキエフも自然な仕上がり。2004年の演奏と比べると こちらが格段によい。

本CDは5枚組。京都で2007年から2012年にかけて行っ ていたコンサートでの録音。
3度目の録音。細かなところまでいきとどいた演奏になった。最初のプロムナードはややスタッ カートが入りすぎだが、雪の上を足早に歩く様子が浮かんでくる。グノムもよくなった。ペダルの効果がいい。第2プロムナード はどこか遠くで響いているような音でなかなかよい。これに幻想的な古城が続くが、これも2004年と比べると格段の進歩があ る。ただし、古城は右手の旋律をもう少し鮮明にできればともっとよくなるはずだ。ビドロのアゴーギクも不自然さが無くなっ た。第5プロムナードは2012年の方がよかったか。カタコンブ以降は2012年版と同様によい。バーバ・ヤーガの出だしの 数小節はホールの空気を押さえつけるような迫力と理知の力がある。早いパッセージでも音が鮮明に聞こえるようになった。欠点 らしい欠点が無くなり、表現に無理が無くなった。よい演奏だと思う。
最初のプロムナードでは繰り返し部分に弱音ペダルをつかっての演 奏が あり驚か される。この後 も、何度か弱音ペダルが使われ、それがまた効果的で意表をつかれた。またサステイン・ペダルも巧みで、キータッチの技巧とあわせ てピアノの機能が遺憾なく 発揮された演奏といってよい。曲想も豊かですばらしい。私にとってはリヒテル以上のインパクトがあった。おすすめできる。

メルツァノフ(1919-)はロシアのタムボフの出身。 1945年 の第3回ラ フマニノフ・コンクールでリヒテルと一位を分け合っている。

Victor Merzhanov

SUCD 10-00248

併録:プロコフィエ フの ピアノのための4つの小品、ソナタ6番、3つのオレンジのための愛情より行進曲
(time 29'16) (time 31'17) (time 36'09) (time 31'20) (time 33'48) (time 37'42) (time 31'29)
(time 34'09) (time 29'26) (time 32'45) (time 37'51) (time 36'07) (time 35'27) (time 31'10)
併録:前奏曲第3番、4 番、5 番、7 番、8番(ラフマニノフ)ほか 併録:なし 併録:四季から抜粋9曲(チャイコフスキー) 併録:8つのワルツ (ショパン) 併録:ラヴェル編「展覧会の絵」(Jan Wagner / Odense S. O.) 併録:音の 絵 (ドビュッシー)、ボリス・ゴドノフから(ムソルグスキー) 併録:叙情小曲集から10曲(グリーグ)
併録:火の鳥(ストラビ ンス キー) 併録:厳格な変奏曲ニ短調 Op 54 (メンデルスゾーン)、ピアノソナタニ長調(ハイドン)
併録:主題と変奏 ヘ長調、ドムカ(いずれもチャイコフスキー)、音の絵(ラフマニノフ)
併録:ショパン6曲、おとぎ話 (メトネル) 併録:楽興の時(シューベ ルト)、ピアノソナタ31番、バガテル、ピアノソナタ14番(以上ベートーヴェン)、暁の歌、幻想小曲集(以上 シュー マン)、版画(ドビュッシー)ほか多数(CD5枚)。 併録:断片、プレリュード 6曲(すべてラフマニノフ) 併録:おばあさんのおとぎ話 (プロコフィエフ)

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