© 2000-2024, Kyu-hachi TABATA Last updated 2009/02/14

「展覧会の絵」 ミニマル&リミックス
"Pictures at an exhibition"  Minimal & Remix

CarlStone
 / 展覧会の絵 / Pictures at an exhibition
 / 展覧会の絵 / Pictures at an exhibition
Pictures at
                an exhibition by Craig & Oswald
 / 展覧会の絵 / Pictures at an exhibition
Pictures at
                ane xhibition by Arfmann
Carl Stone Tetsuto Yoshida
(吉田哲人)

Carl Craig &
Moritz von Oswald
Matthias Arfmann
arr. Carl Stone remixed by 吉田哲人
Recomposed by Carl Craig &
 Moritz von Oswald

Recomposed by Matthias Arfmann
EAM Discs 201 Avex AVCW-12455
DG 00289 4766912 8
DG 00289 477 5579
1987-1989 ?
Berlin & Hamburg 2005/5
Mac+シンセ+サンプラーで作られたミニマル音楽。全 4曲のうち、2曲目 Hop Ken がプロムナードのモチーフで作られている。最初はトランペットのような音で、途中は二湖と馬頭琴のような音で、断片的なプロム ナードが何度も何度も繰り返 し奏でられる。ただ、それだけなのだが、まるで頭の中になんども浮かんでくる記憶断片のようであり、雑踏で聞こえてくる人々の会 話の断片のようでもある。 また、単純な繰り返しであるものの、少しずつ音程が変えられるため、全体としてゆっくりとメロディラインのようなものが浮かび上 がってくる。途中、グノム やサミュエルを思わせるような音の交錯が入り、終盤でキエフの大門になる。プロムナードを軸として全体を構築しており、緻密で巧 妙。不思議な音楽だ。天才 の技だ。マニアックだが、お薦めしたい1枚。
さまざまなクラシックをDJらが自由にリミックスしたオム ニバ スCD。 展覧会の絵のクレジットがあるが、実際にはプロムナードのみで、Swingle Singers によるスキャット・コーラス(ダバダバ・・・の繰り返し)のリミックス版。Swingle Singers はバッハのアレンジで有名だが、まさかこういう物があるとは思いもしなかった。

Swingle Singers の「リモージュの市場」のスキャットはアルバム "Getting Romantic"に収録されている(紹介はこちら)。
movement 3 でサミュエルのトランペット部分が、movement 8 でキエフの終盤部分がリミックスされている。旋律はかなり断片的で、それをミニマル的に何度も何度も繰り返す。この反復は時には 神経質すぎて聞き続けるの がつらくなるが、move. 3 はボレロと旋律が重ねられていて結構面白いと思う。素材はカラヤン+ベルリンフィルの1986年2月の音源だが、もとのメ ロディがわからないほどに断片化されており、何もカラヤン+ベルリン・フィルでなくてもいいような気がした。

丁寧な作りの紙ジャケット。音源を豊富に持 つ DGならではの 企画ではあるけれど、「どうしちゃったのDG」とまず 思ってしまう。リミックスというとゲリラ的な音楽のイメージがあり、超大手のDGが正面から取り組むのはなんだか奇妙だ。 まぁ、音楽が良ければOKだけれ ど。


これもカラヤン+ベルリンフィルの音源を使ったリミックス 音 楽。 Craig & Oswald に比べると素材の旋律がだいぶ残っていてわかりやすい。7曲目がグノムを使ったリミックス 曲。単なるリミックスでなく、音源の良さを活かしつつ、独自の旋律やリズム音もうまくいれていて、バランスとセンスの よさを感じた。併録のいずれもなかなかよいが、グノムはその中ではちょっと今ひとつのできだろうか。アルバムとしてはおすすめで きる。

自分的には「どうしちゃったのDG」の第二 弾。 2005年に 録音したものを、2008年暮れにリリースなので、よほど周到に準備したのか、DG内部で紛糾したのではないだろうか。な お、CDを予約してた いた のだが、販売中止とのこと。やむなく、DG webshopか ら、MP3で入手した が、後にオーストラリ アの web shop からCDで入手できた。やはり、MP3よりもCDの方が音がいい。しかし、いったい、どういう顛末だったのだろうか。
(time 13'03) (time 3'55) (time 3'55) (time 3'58)
併録:Wall me do, Shing Kee, Sonali (いずれも Stone) 併録:多数 併録:全8曲。 併録:シェラザード、惑星・火星、新世界よ り、など 全11曲

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